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書き方ガイド
40代・50代で転職を考えはじめると、「この年齢で、書類選考を通るのだろうか」「長いキャリアを、どうまとめればいいのか」と迷う人は少なくありません。経験が長いほど書きたいことは増え、気づけば職務経歴書が4枚、5枚とふくらんでいくこともあります。
厚生労働省の調査では、過去1年間に転職した人のうち、40代と50代は合わせて約4割を占めています。40代・50代の転職は、決して珍しいものではありません。書類で問われるのは年齢そのものより、「その経験が、応募先の仕事にどう役立つのか」が伝わるかどうかだと考えられます。
この記事では、製造業の購買・調達で約25年、課長としてチームを率いてきた50代前半の人の記入例をもとに、長い経歴の絞り込み方と、OK例・NG例の違いを解説します。管理職・専門職・異業種・定年後を見すえた転職のケース別の書き方と、面接で年齢に関わる質問をされたときの答え方も紹介します。
この記事でわかること
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年齢に不安がある人の職務経歴書、記入見本つきのテンプレートがあります
この記事の記入例と同じ形式で、Word・Excel・PDFの3形式。空欄のテンプレートと記入見本がセットになっています。
まずは完成イメージです。銅・アルミ板材のメーカーで生産管理と購買を経験したあと、産業機械メーカーに転職して約22年、部品の購買、海外調達の立ち上げ、購買課長を務めてきた50代前半の人を想定しています。応募先は、調達体制の見直しと若手の育成を求人に掲げる機械メーカーです。経歴は新しい順に書き、職務経歴の後ろに「応募先で貢献できること」の欄を設けているのが特徴です。画像をタップすると拡大できます。

この記入例と同じ形式のテンプレートを無料で用意しています。Word・Excel・PDFの3形式で、それぞれ空欄テンプレートと記入見本の2点セットです。
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年齢を強みに変える見せ方がわかったら、次は実績の書き方です。職種別の記入見本をかたわらに、望む企業の「会いたい」を引き寄せましょう。
書き方の前に、40代・50代の転職がどのくらいあり、どんな条件で決まっているのかを、公的なデータで確認しておきましょう。
厚生労働省の「令和7年転職者実態調査の概況」では、2024年10月から2025年9月までに転職した人の年齢を集計しています。40代は22.9%、50代は17.4%で、合わせて40.3%でした。20代以下(22.7%)や30代(24.4%)と比べても、大きな差はありません。

出典:令和7年転職者実態調査の概況(厚生労働省) 表8
同じ調査で、前の勤め先に通算10年以上勤めていた人の割合は、転職者全体では20.0%ですが、50〜54歳では31.2%、55〜59歳では34.9%でした。1つの会社で長く働いてから転職する人も、50代では珍しくありません。
職務経歴書への落とし込み方
長く勤めた人ほど、経歴をすべて同じ熱量で書くと分量がふくらみます。採用担当が知りたいのは、応募先の仕事に関係する経験です。直近10年ほどを厚く書き、古い経歴は短くまとめる、という方針を最初に決めておきましょう。
厚生労働省の「令和7年雇用動向調査結果の概況」から、転職した人の賃金が前職と比べてどう変わったかを見ます。50〜54歳では「増加した」が29.4%、「変わらない」が26.7%で、合わせて56.1%は前職と同じか増えています。一方で、「減少した」も42.0%ありました。

出典:令和7年雇用動向調査結果の概況(厚生労働省) 表6
45〜49歳では「増加した」が41.1%で、「減少した」の30.1%を上回っています。50代では、賃金が下がる転職も少なくないのが実情です。ただし、役職定年や早期退職をきっかけに働き方を変える人も含まれるため、下がったことがそのまま「失敗」を意味するわけではないと考えられます。
職務経歴書への落とし込み方
年収や役職の条件は、書類で強く主張するより、面接で話し合う余地を残すほうがよいと考えられます。書類では「何ができるか」を具体的に示しましょう。
厚生労働省の「令和7年『高年齢者雇用状況等報告』の集計結果」では、65歳までの雇用確保措置を実施している企業が99.9%でした。努力義務である70歳までの就業確保措置(定年の引上げや継続雇用制度の導入など)は、34.8%の企業が実施済みで、前年から2.9ポイント増えています。

出典:令和7年「高年齢者雇用状況等報告」の集計結果(厚生労働省)
企業規模別では、中小企業(21〜300人)が35.2%、大企業(301人以上)が29.5%で、中小企業のほうがやや高くなっています。50代の転職では、何歳まで働ける会社なのかも、応募先を選ぶ大切な手がかりになります。

まず知っておきたいのは、募集・採用で年齢を制限することは、法律で原則として禁止されていることです。ハローワークインターネットサービスの事業主向けの案内では、労働施策総合推進法により、募集・採用では例外事由に該当する場合を除き、年齢を不問にしなければならないとされています。例外は、定年年齢を上限にする場合や、長期のキャリア形成のために若年者を募集する場合などに限られます。厚生労働省のリーフレットでも、書類選考や面接で年齢を理由に採否を決めることは法違反になると説明されています。
そのうえで、40代・50代の応募者の書類を読むとき、採用担当が確かめたいことは、おおむね次の3つに集約されます。
年齢だけで評価が決まるのではなく、この3つの疑問に書類で答えられているかが、印象を左右すると考えられます。経験が豊富な人ほど、1つ目は書けていても、2つ目と3つ目が抜けがちです。
ここからは項目ごとに、NG例とOK例を並べて解説します。40代・50代の書類で特に差がつくのは、経験の「量」を並べるか、応募先に合わせて「絞り込む」かです。
職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。経験が長いと入社から順に経歴を追いがちですが、最初の数行で「応募先で何ができる人か」がわかるように書きます。専門分野と年数、直近の役割、強み、応募先での活かし方の順にまとめましょう。
× NG例
1997年に株式会社サンプル金属に入社し、生産管理課に配属されました。2001年に資材部に異動し、購買を担当しました。2004年に株式会社サンプル機工に転職し、購買課で部品の購買を担当したあと、購買企画課で海外調達を担当し、2017年から購買課長を務めております。長年の経験を活かして、貴社に貢献したいと考えております。
ここが惜しい
○ OK例
製造業の購買・調達に約25年携わってきました。2004年からは産業機械メーカーの株式会社サンプル機工で部品の購買と海外調達の立ち上げを担当し、2017年からは購買課長として部下8名と年間購買額 約180億円を管理しています。取引先 約220社との価格・納期交渉、調達先の複数化による安定調達、担当者の育成が強みです。貴社が求人で挙げている調達体制の見直しと若手担当者の育成に、この経験を活かしたいと考えています。
ここが評価される
25年以上の経歴を、すべて同じ細かさで書くとA4・2枚には収まりません。ポイントは、新しい順に書き、直近の実績ほど厚くすることです。「逆編年体」と呼ばれる書き方で、採用担当が最も知りたい最近の仕事が、最初に目に入ります。20年以上前の経歴は、部署と担当業務を1〜2行で書けば十分です。
× NG例
1997年4月〜2001年3月 製造部 生産管理課
生産計画の立案、原材料在庫の管理、工場との調整、月次の生産実績の集計、品質会議への出席、新人の受け入れ研修の担当、社内報の編集委員
ここが惜しい
○ OK例
2017年4月〜現在 購買課 課長(部下8名)
【担当】年間購買額 約180億円、取引先 約220社の部品・材料・外注加工の購買を統括
【育成】交渉の手順書と価格判断の基準を整備し、担当者の交渉に同行して指導。係長2名を育成・登用(2020年・2024年)
【実績】2021年度:電子部品の不足に対し、代替品の評価と複数社購買を進め、調達先が1社だけの主要部品を42品目から15品目に削減。部品不足による生産ラインの停止は0件
ここが評価される
マネジメント経験は、人数だけでなく育成の方法と結果まで書くのがコツです。下の画像の3つのポイントも参考にしてください。

40代・50代の職務経歴書では、職務経歴の後ろに「■応募先で貢献できること」という欄を設けるのがおすすめです。求人票に書かれた仕事や課題に対して、自分の経験がどう役立つかを2〜3点に絞って書きます。最後に、役職へのこだわりや、年下の上司のもとで働くことへの姿勢を一言添えると、採用担当が口に出しにくい疑問に先回りできます。
× NG例
■応募先で貢献できること
これまでの豊富な経験と人脈を活かし、管理職として貴社の購買部門を牽引していきたいと考えております。現在の年収(〇〇〇万円)以上を希望いたします。
ここが惜しい
○ OK例
■応募先で貢献できること
【調達体制の見直し】調達先が1社だけの主要部品を42品目から15品目に減らした経験を活かし、供給が止まりにくい調達体制をつくります。
【若手担当者の育成】手順書の整備と同行指導で係長2名を育てた方法を、担当者の早期の戦力化に活かします。
【働き方】役職にはこだわりません。担当者として取引先との交渉にも自ら加わり、上司の年齢や立場に関係なく、チームの方針に沿って動きます。
ここが評価される
年収や役職の希望は、職務経歴書には書かず、履歴書の本人希望欄に「貴社の規定に従います」と書くか、面接で話し合うのが一般的です。どうしても譲れない条件がある場合は、本人希望欄に短く書いておくと、入社後の行き違いを防げます。
40代・50代の応募者について、採用担当が気にしやすいのが「新しいツールに抵抗がないか」です。ソフトの名前を並べるだけでは伝わりません。いつから、何の業務で使っているかを書くと、新しいやり方に合わせてきたことの証拠になります。
× NG例
Excel・Word・PowerPoint:使用可
社内システム:使用可
ここが惜しい
○ OK例
業務システム:調達システム(電子発注・Web見積もり)の導入推進(2022年)、生産管理システムでの発注・在庫照会
Web会議・チャット:Web会議ツールとチャットでの、社内・海外取引先との打ち合わせ(2020年〜)
ここが評価される
自己PRで「〇年の経験」「豊富な知識」を強調する人は少なくありません。しかし採用担当が知りたいのは、その経験を、新しい職場でも発揮できるかです。立場ややり方が変わる中で、周りと協力して成果を出したエピソードを選びましょう。
× NG例
約25年にわたり購買一筋で歩んでまいりました。誰にも負けない豊富な経験と知識があり、即戦力として貴社に貢献できると自負しております。
ここが惜しい
○ OK例
立場にこだわらず、周りと合意をつくって前に進める力
2022年の調達システムの導入では、情報システム部の年下のプロジェクトリーダーのもとで、購買部側の取りまとめ役を務めました。紙の発注書に慣れた担当者から反対の声もありましたが、転記ミスによる誤発注の件数を示して必要性を説明し、操作の研修を3回開いて、半年で発注書の約9割を電子化しました。
ここが評価される

同じ40代・50代でも、どんな立場で転職するかによって、採用担当が気にすることと、書くべきことは変わります。どのケースでも共通するのは、「経験の量ではなく、応募先との接点で絞り込む」ことです。まずは全体像を表で確認し、自分に近いケースの解説を読んでください。
| 転職のケース | 採用担当が気にすること | 書くべきこと |
|---|---|---|
| 管理職経験を活かす | 応募先の組織の規模や文化で、同じように成果を出せるか | 管理した人数・予算・範囲と、育成や組織づくりの方法と結果 |
| 専門職・プレイヤーとして | 管理職から実務に戻ることに納得しているか、実務の勘があるか | 直近の実務の中身と量、専門知識、現場に立つ意思 |
| 異業種への転職 | 業界の違いを理解し、一から学ぶ姿勢があるか | 業界をまたいで使える力(交渉・管理・改善)と、学びの準備 |
| 定年後・再雇用を見すえた転職 | 何年くらい働くつもりか、条件の変化を受け入れられるか | 長く働く意思と健康面、働き方の希望、後進に伝えられること |
管理職として応募する場合、採用担当が見ているのは「今の会社だから成果を出せたのではないか」という点です。大企業から中堅・中小企業に移る場合は特に、仕組みや人がそろっていない中でも動けるかが問われます。肩書より、自分が何をして組織を動かしたかを書きます。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【マネジメント】課の予算・目標管理、担当者の評価、年2回のサプライヤー評価会の運営
【育成】交渉の手順書と価格判断の基準を整備し、担当者の交渉に同行して指導。係長2名を育成・登用(2020年・2024年)
ポイント
よくある落とし穴は、「〇〇部長」「〇〇プロジェクト統括」と肩書の一覧になってしまうケースです。肩書は会社ごとに意味が違うため、人数や規模、具体的な行動に置き換えて書きましょう。
管理職を経験した人が、あえて専門職やプレイヤーとして応募するケースです。採用担当が気にするのは「本当に実務をしてくれるのか」「現場の勘は残っているか」です。直近の実務の中身と、現場に立ちたい理由を具体的に書きます。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【働き方】役職にはこだわりません。担当者として取引先との交渉にも自ら加わり、上司の年齢や立場に関係なく、チームの方針に沿って動きます。
ポイント
よくある落とし穴は、「管理職に疲れたので」のように、後ろ向きな理由だけを書くケースです。本音にそういう気持ちがあっても、「交渉の現場で専門性を磨き続けたい」など、プレイヤーとしてやりたいことを中心に書きましょう。
40代・50代で異業種に移る場合、採用担当は「業界の違いを理解し、一から学ぶ姿勢があるか」を見ています。業界をまたいで使える力に言い換えることがポイントです。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【活かせる経験】取引先 約220社との価格・納期交渉と、調達先の複数化による供給の安定。食品・日用品の物流や小売の仕入れでも、取引先の選定と交渉、欠品を防ぐ仕組みづくりに活かせると考えています。
ポイント
よくある落とし穴は、「業界は違っても、経験があるのですぐに対応できます」と言い切るケースです。業界ごとの慣習や規制は、入社してから学ぶことも多いものです。共通する力を示しつつ、学ぶ姿勢も添えましょう。職種ごとの書き方は、職種別の記事も参考にしてください。
50代後半から60代にかけて、定年後や再雇用の時期を見すえて転職するケースです。採用担当は「何年くらい働くつもりか」「条件が変わっても納得して働けるか」を確かめたいと考えられます。長く働く意思と、働き方の希望を、はっきり書いておくことが大切です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【働き方】65歳以降も、貴社の継続雇用制度のもとで長く働きたいと考えています。役職にはこだわらず、担当業務と若手への技術の引き継ぎに力を注ぎます。
ポイント
よくある落とし穴は、「最後のご奉公として」「残りの社会人生活を」のように、終わりを意識させる表現です。応募先の就業規則や継続雇用制度は、求人票や会社のサイトで事前に確認し、書類では「何年、どう働きたいか」を前向きに書きましょう。
あわせて読みたい:生産管理の職務経歴書の書き方
最初に知っておきたいのは、AIをどこまで使うか、応募者にどこまで求めるかは、応募先の規模・業界・社内ルールによって大きく違うことです。IPA(情報処理推進機構)の「DX動向2026」では、AIを導入している企業は従業員1,001人以上で8割近くにのぼる一方、101人以下では16.6%でした。AIを使った経験がないからといって、書類選考で不利になると考える必要はありません。求人票に「生成AI」「AIツール」などの記載があるかを確かめ、書く量を決めましょう。
パーソルキャリア(doda)の「企業のAI活用実態と人材戦略に関する調査」第2弾では、AIを導入している従業員501人以上の企業の人事・採用担当者515人のうち、72.4%が「AIを使いこなす社員とそうでない社員の差が見られる」と答えました。差が生まれる理由(複数回答)は、「個人のスキル・能力差」65.7%、「年齢による差」59.0%、「学習意欲の差」53.6%でした。
「年齢」を挙げた担当者も多い一方で、それと同じくらい「スキル」や「学習意欲」が挙がっています。年齢そのものは変えられませんが、学ぶ姿勢は書類で示せます。なお、この調査はAI導入済みの大企業の社員評価についてのもので、中途採用の選考でAI経験を確認しているかを調べたものではありません。
40代・50代の仕事で、生成AIが役立ちやすいのは、次のような場面です。いずれも、会社が認めたツールを、社内ルールに沿って使うことが前提です。
どの使い方でも、取引先名・価格・個人情報などの機密情報は入力しないこと、AIの出力は自分で確認してから使うことが欠かせません。
職務経歴書では、「AIを使った」と書くだけでは伝わりません。何の業務で、どう使い、何が変わったかに加えて、情報の扱い方をどう守ったかまで書くと、管理職らしい慎重さも伝わります。
× NG例
生成AIを積極的に活用し、業務を大幅に効率化しました。
ここが惜しい
○ OK例
生成AI:社内で承認された生成AIで、英文メールの下書きと議事録の要約(2025年4月〜)。取引先名・価格は入力せず、出力は自分で確認。議事録の作成を1回約60分から約20分に短縮
ここが評価される
ここで大切なのは、盛らないことです。数回試した程度なら「生成AIの基本操作を学習中」と書けば十分で、「活用して効率化した」とは書きません。面接で「どんな場面で使いましたか」と聞かれたときに、具体的に答えられる範囲にとどめましょう。
勤め先でAIの利用が認められていなかった人や、まだ導入されていない人も多いはずです。無理に書く必要はありません。代わりに、新しい仕組みを覚えて、周りに広めてきた経験を書きましょう。システムの入れ替え、紙の手続きの電子化、Web会議の導入などは、新しいツールにも慣れていける根拠になります。
学び始めた場合は、「生成AIの基本操作をオンライン講座で学習(2026年9月修了)」のように、事実をそのまま書けば十分です。大切なのは経験の多さではなく、変化に合わせて学び続けている姿勢を、事実で示すことです。
書類選考を通過すると、面接では年齢に関わる不安を、言葉を変えて確かめられることがあります。答えの基本は、職務経歴書に書いた事実をもとに、具体的なエピソードで答えることです。書類で「役職にはこだわりません」と書いたのに、面接で役職の話ばかりすると、それだけで信頼を損ねてしまいます。よくある4つの質問で考えてみましょう。
「上司が年下になりますが、大丈夫ですか」
「大丈夫です」だけでは伝わりません。年下の上司のもとで成果を出した実例を添えます。
例:「はい、問題ありません。前職の調達システムの導入では、情報システム部の年下のリーダーのもとで、購買部側の取りまとめ役を務めました。方針を決めるのはリーダーで、私は現場をまとめる役割だと考えて動き、半年で発注書の約9割を電子化できました」
「体力面や健康面は、問題ありませんか」
「若い人には負けません」と張り合う必要はありません。今の働き方と、健康のために続けていることを事実で伝えます。
例:「現在も課長として取引先への訪問や工場での立ち会いを続けており、業務に支障はありません。毎年の健康診断のほか、週2回の運動を続けています」
通院や配慮が必要なことがある場合は、業務への影響とあわせて正直に伝えましょう。
「新しいシステムやITツールには、すぐに慣れられますか」
最近覚えたツールと、使い方の具体例で答えます。
例:「2022年に調達システムの導入を担当し、2025年からは社内で承認された生成AIを英文メールの下書きに使っています。最初は操作に戸惑いましたが、講習を受けて、今は課内に使い方を共有しています。御社のシステムも、マニュアルを読み込んで早く覚えます」
「何歳くらいまで働きたいとお考えですか」
長く働く意思を伝えつつ、応募先の制度を尊重する姿勢を示します。
例:「健康である限り、長く働きたいと考えています。御社の継続雇用制度も拝見しました。年齢に応じて役割が変わっても、若手への引き継ぎも含めて、チームの役に立てる働き方を続けたいです」
面接で年齢に関わる質問をされても、その意図は「長く活躍してもらえるか」を確かめることにあると考えて、前向きに答えましょう。
あわせて読みたい:転職回数が多い人の職務経歴書の書き方
書き終えたら、提出前に次の項目を確認しましょう。
職務経歴書には、年齢や生年月日を書く欄は通常ありません。年齢は履歴書に書く項目なので、職務経歴書では氏名と作成日を書けば十分です。年齢を気にして書類の内容を変えるより、経験の中身を具体的に書くことに力を注ぎましょう。
3枚以上になると、要点が読み手に伝わりにくくなります。まずは20年以上前の経歴を1〜2行にまとめ、実績は直近10年ほどに絞りましょう。応募先の仕事と関係の薄い業務や、社内の委員会活動などは思い切って削ります。書ききれなかった経験は、面接で話す材料として取っておけば十分です。
職務経歴書では、退職の事実を「早期退職制度に応募し退職予定」のように簡潔に書けば十分です。理由を詳しく説明するより、これからどんな仕事で力を発揮したいかを、職務要約や「応募先で貢献できること」で前向きに示しましょう。
1社での経歴も、部署や役割が変わった時期ごとに区切ると、書ける経験は意外に多いものです。記入例のように、異動や昇格のたびに行を分けて新しい順に書き、応募先に関係する時期だけ実績を詳しく書きましょう。1つの会社で長く信頼を得てきたことは、それ自体が定着力の裏付けにもなります。
募集・採用での年齢制限は原則として禁止されていますが、定年年齢を上限とする場合など、法令で認められた例外があります。年齢が書かれた求人は例外にあたる可能性があるため、記載をよく確認しましょう。「年齢不問」の求人で、年齢を理由に採否を決めることは認められていません。
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参考資料