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書き方ガイド
マーケティングの職務経歴書でいちばん伝わりにくいのは、「自分の仕事で、どの数字が動いたのか」です。売上は、商品・価格・季節・営業の動きなど、多くの要因で上下します。「売上拡大に貢献しました」と書くだけでは、採用担当はあなたの施策の成果かどうかを判断できません。
同じマーケティングでも、広告で新規客を集める人と、会員に買い続けてもらう人では、追う数字がまったく違います。採用担当は、担当領域・商材・規模が自社で任せたい仕事と重なるかを最初に確かめます。
この記事では、生活用品のD2C企業で広告運用とCRM(会員への継続的な働きかけ)を担当してきた人の記入例をもとに、項目ごとの書き方を解説します。広告代理店・SNSとコンテンツ・BtoB・販促の書き分け方と、生成AIを使った経験の書き方も紹介します。
この記事でわかること
無料テンプレート
マーケティングの職務経歴書、記入見本つきのテンプレートがあります
この記事の記入例と同じ形式で、Word・Excel・PDFの3形式。空欄のテンプレートと記入見本がセットになっています。
まずは完成イメージです。キッチン・バス・掃除用品を自社ECとモール店で売るD2C企業に新卒で入社し、EC運営を2年、デジタル広告を3年経験したあと、現在はCRMグループのリーダーを務める人を想定しています。画像をタップすると拡大できます。

この記入例と同じ形式のテンプレートを無料で用意しています。Word・Excel・PDFの3形式で、それぞれ空欄テンプレートと記入見本の2点セットです。
書き方に入る前に、広告のお金の流れと、商品が売れる場所の変化をデータで見ておきます。3つの資料を重ねると、見えてくることは1つです。マーケティングの仕事は、使ったお金の結果がすぐ数字で返ってくる仕事になりました。だから職務経歴書でも、任された規模・自分の関わり方・商材に合った指標を数字で示せる人が評価されます。
電通の「2025年 日本の広告費」によると、2025年の総広告費は8兆623億円でした。このうちインターネット広告費は4兆459億円で、構成比は50.2%と初めて過半数に達しました。前年比も110.8%と、新聞・雑誌・ラジオ・テレビの「マスコミ四媒体」(98.4%)を大きく上回っています。

出典:2025年 日本の広告費(電通・共同通信PRワイヤー配信のニュースリリース)(2026年3月5日発表)
ネット広告は、結果がクリック数や購入数としてすぐに返ってきます。広告のお金の半分以上がそこに流れているいま、マーケティングの経験は「いくら任され、何がどれだけ動いたか」で読まれます。まずは任されていた広告費の規模を年額で書きましょう。記入例の「広告費 年約1億4,000万円(2022年度)」のように書けば、同じくらいの予算を任せられるかを採用担当がすぐに判断できます。
同じ日の「インターネット広告媒体費 詳細分析」では、ネット広告の媒体費3兆3,093億円を取引のしかたで分けています。検索連動型広告やSNS広告など、入札方式で取引する「運用型広告」が2兆9,352億円で、88.7%を占めました。

出典:2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析(CARTA HOLDINGS・電通・電通デジタル・セプテーニ)(2026年3月5日発表)
運用型広告は、出稿したら終わりではありません。キーワードや配信先ごとの入札額、広告文や画像を、成果を見ながら毎日のように調整します。この調整を社内でするのか、代理店に任せるのかは会社によって違います。だからこそ採用担当は、自分で運用したのか、代理店を管理したのかを確かめます。
記入例が「代理店2社の窓口」「検索広告の運用を代理店から社内に切り替え」と関わり方を書き分けているのは、このためです。代理店に任せていた人も、予算配分や改善の指示を自分で決めていたなら、それがそのまま書くべき中身になります。
経済産業省の「令和7年度 電子商取引に関する市場調査」によると、2025年の物販のEC化率(すべての商取引のうちECで売れた割合)は、物販全体で9.80%でした。一方で、生活雑貨・家具・インテリアは31.73%と、物販全体の3倍以上がECで売れています。食品・飲料・酒類は4.66%にとどまります。

出典:令和7年度 電子商取引に関する市場調査 報告書(経済産業省) 図表3-3(2026年10月21日公表)
ECが主戦場の商材と、店頭がまだ中心の商材とでは、使う手法も追う指標も変わります。CPAや2回目購入率は、どんな商材を、どこで売っているかがわかって初めて意味が伝わる数字です。記入例が会社概要に「自社ECとモール店が中心のD2C」(D2C=自社で企画した商品を自社のECなどで直接売る形)と書いているのは、そのためです。会社概要には、商材と販売チャネルを一言添えましょう。
まとめると、マーケティングの職務経歴書では、売上への貢献を語る前に、任された予算の規模、自分で運用したのか管理したのか、商材に合った指標の変化を書けるかで差がつきます。ここからは、採用担当がそれを書類のどこで確かめているかを見ていきます。

こうした変化と、採用の現場でよく言われる傾向を踏まえると、採用担当は次の3つを確認しています。どの項目も、このどれかが伝わるかを意識しましょう。
ここからは項目ごとに、NG例とOK例を並べて解説します。同じ経験でも、どの数字をどう添えるかで、採用担当の受け取り方は大きく変わります。
職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。マーケティングでは担当領域が広いため、「どの領域を何年」と「その領域の代表的な数字」を必ず入れます。新規獲得とCRMの両方を経験した人は、それぞれ1つずつ数字を選びましょう。
× NG例
生活用品メーカーでWebマーケティングを担当してまいりました。広告運用やメルマガ配信など幅広い施策に携わり、売上拡大に貢献しました。データに基づいたマーケティングが得意です。
ここが惜しい
○ OK例
2018年4月に生活用品のD2C企業である株式会社サンプルライフに入社し、EC運営を2年経験した後、2020年からマーケティング部で約6年半、デジタル広告の運用とCRMを担当しています。広告では新規顧客の獲得単価(CPA)を6,200円から4,800円に下げ、現在はCRMグループのリーダー(4名)として、初回購入者の2回目購入率を24%から31%に上げました。
ここが評価される
担当領域は異動で変わることがよくあります。部署ごとに【担当】【実績】【取り組み】の見出しをそろえると、読み手は同じ順番で経験を追えます。下の画像の3つのポイントを押さえましょう。

× NG例
マーケティング部でCRMを担当。メールやLINEの配信を企画し、リピート率の向上に取り組みました。新しい施策を積極的に提案し、チームを牽引しました。
ここが惜しい
○ OK例
【担当】会員約38万人へのメール・LINE配信と定期便。リーダー(自分を含め4名)
【実績】(2023年度→2025年度)
初回購入者の90日以内の2回目購入率 24%→31%
(中略)
【取り組み】購入回数と最終購入からの日数で会員を8分類し、配信シナリオを6本→18本に再設計
ここが評価される
マーケティングの職務経歴書で、いちばん差がつくのがここです。書くべきなのは会社全体の売上ではなく、自分の担当領域が直接動かせる指標です。新規獲得なら獲得単価(CPA、1人の新規顧客を得るのにかかった広告費)、CRMなら2回目購入率や解約率などがあたります。
× NG例
担当した施策により、EC売上が前年比150%に成長。広告のROASも大きく改善しました。
ここが惜しい
○ OK例
新規顧客の獲得単価(CPA)6,200円→4,800円、新規顧客数 年2.1万人→2.9万人(2020年度→2022年度)
(中略)
初回購入者の90日以内の2回目購入率 24%→31%
定期便の月間解約率 4.8%→3.6%
ここが評価される
CPAだけが下がっていると「獲得数を絞っただけでは」と読まれかねません。記入例のように、トレードオフになる指標を並べて書くと、成果の質まで伝わります。
売上やシェアなど社外秘の数字は書き方に注意
売上の実額や広告の詳しい設定は、在籍中の会社の機密にあたることがあります。実額を出せないときは「前年比」「〇〇→〇〇%」のように比率で書き、面接で話せる範囲を事前に決めておきましょう。
ここでは、経験したことを全部並べるのではなく、応募先で使える経験を3つ程度に絞ります。ツール名は「■ツール・スキル」欄に任せ、ここでは何ができるかを書きます。
× NG例
・Webマーケティング全般
・データ分析
・Google 広告、GA4、Excel
ここが惜しい
○ OK例
・新規獲得の広告運用(検索・SNS、年約1億4,000万円)と、代理店から社内運用への切り替え
・CRMの設計・運用(会員の分類にもとづくシナリオ配信、定期便の解約防止)
・仮説・実行・検証を月単位で回す施策の運営と、商品部・CS・データ分析担当との調整
ここが評価される
マーケティング職は、広告媒体・MAツール(メールやLINEの配信を自動化する仕組み)・アクセス解析など、使うツールが多い仕事です。記入例のように表の見出しを「■ツール・スキル」とし、分類ごとにツール名と経験年数をまとめると、応募先の環境に合うかがすぐに伝わります。
× NG例
Google 広告、Yahoo!広告、Meta 広告、GA4、Looker Studio、MAツール、Excel、PowerPoint
ここが惜しい
○ OK例
広告運用:Google 広告・Yahoo!広告(検索)、Meta 広告(Facebook・Instagram)(各3年)
CRM・分析:MAツールでのメール・LINE配信(3年半)、GA4・Looker Studio(各4年)
ここが評価される
生成AIの経験は、項目を新しく作るより、職務経歴の【取り組み】に1行で入れるのが自然です。記入例では、CRMグループの取り組みの3行目に次のように書いています。
記入例
社内で認められた生成AIでメール件名を案出し(会員情報は入れず、表現は自分で確認)
ポイント
どこまで厚く書くかは応募先しだいです。使い方と書き方は、あとの「2026年のマーケティングとAI」の章で詳しく紹介します。
自己PRは「強み → それを発揮したやり方 → 結果の数字」の順に書きます。マーケティング職で「分析力」「企画力」と書く人は多いため、どう分析し、何を決めたのかという手順まで書くことで、ほかの応募者との差が生まれます。
× NG例
私の強みは分析力と企画力です。常にお客様目線で考え、トレンドを取り入れた施策を企画してきました。最近は生成AIも積極的に活用しています。
ここが惜しい
○ OK例
数字から打ち手を決め、検証まで回す力
広告運用では毎週、媒体・キーワード別にCPAを確認し、成果の出ない配信を止めて予算を配分し直しました。CPAを6,200円から4,800円に下げながら、新規顧客を年2.1万人から2.9万人に増やしました。
ここが評価される

マーケティングは、会社の種類や担当領域によって評価される数字が大きく変わります。まずは表で全体像を確認しましょう。記入例の人物は1行目にあたります。
| 経歴・担当領域 | 採用担当が見るポイント | 強調したい経験・数字 |
|---|---|---|
| 事業会社のデジタル広告・CRM(記入例) | 自社の顧客を増やし、買い続けてもらう仕組みをつくれるか | CPA・新規顧客数、2回目購入率、解約率、会員数・広告費の規模 |
| 広告代理店(運用型広告) | クライアントの成果を、運用と提案で伸ばせるか | 担当社数・業種、運用額、改善の幅、継続率 |
| SNS・コンテンツ・SEO | 情報発信で見込み客を集め、成果につなげられるか | 自然検索の流入、記事・投稿の本数、そこからの購入・問い合わせ |
| BtoBマーケティング | 営業に渡せる見込み客を、質と量の両面でつくれるか | リード数、商談化率、展示会・セミナーの規模、営業との連携 |
| 販促・ブランド(店頭・マス広告が中心) | 限られた予算で、売り場や認知を動かせるか | 販促の規模、店頭の売上の前後比較、認知度の調査結果 |
代理店の運用担当は、複数のクライアントの広告を同時に運用し、成果を報告・提案するのが仕事です。事業会社に移る場合は、「運用の腕」に加えて、クライアントの事業の数字まで考えて提案した経験が評価されやすくなります。データの章で見たとおり、運用型広告を社内で運用するか代理店に任せるかは会社によって違います。社内で運用する会社に応募するなら、日々の調整を担ってきた経験を前に出しましょう。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】EC・人材・教育の3業種、クライアント8社の検索広告・SNS広告の運用(運用額 合計 月約3,000万円)
【実績】化粧品ECのクライアントで、CPAを9,500円→7,200円に改善(2024年度上期→下期)。担当8社のうち7社と翌年度も契約を継続
ポイント
よくある落とし穴
クライアント名や売上の実額をそのまま書くケースです。代理店には守秘義務があります。「化粧品EC」のように、業種と規模に言い換えましょう。
SNSや記事で情報を発信する担当は、フォロワー数や閲覧数を書きがちです。採用担当が知りたいのは、その発信が購入や問い合わせにどうつながったかです。発信の数字と、事業の数字をつなげて書くことを意識しましょう。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】自社メディア(住宅設備の使い方の記事 約240本)の企画・編集。外部ライター6名への依頼と原稿の確認
【実績】自然検索からの月間訪問数 約4万→約11万(2023年度→2025年度)。記事経由のカタログ請求 月約60件→約150件
ポイント
よくある落とし穴
「バズった投稿」の数字だけを書くケースです。1回の偶然の成果より、続けて伸ばした数字のほうが評価されます。
企業向けの商材では、マーケティングの役割は、営業が商談できる見込み客(リード)をつくることです。リードの「数」だけでなく、営業にとって価値のある「質」をどう高めたかが見られます。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】勤怠管理システムのリード獲得(オンラインセミナー 年12回、資料ダウンロード)と、営業へのリードの受け渡し
【取り組み】営業部と「商談に進めるリード」の条件を決め、条件を満たした人だけを渡す運用に変更。商談化率を8%→14%に改善(2024年度→2025年度)
ポイント
よくある落とし穴
リード数の増加だけを強調するケースです。商談につながらなければ、営業の負担が増えるだけです。商談化率は営業部門に確かめて書きましょう。
メーカーや小売で、店頭の販促やテレビCMなどを担当してきた人は、「デジタルの数字がない」と悩みがちです。データの章で見たとおり、食品・飲料・酒類のEC化率は4.66%で、物販全体でも9割はEC以外で売れています。店頭が中心の商材はまだ多く、売り場を動かした経験は十分に評価の対象になります。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】冷凍食品ブランドの店頭販促(量販店 約1,200店舗)と、新商品発売時の広告会社との窓口
【実績】店頭の試食販促を実施した約300店舗で、実施しなかった店舗に比べて発売3か月の売上が平均1.3倍
ポイント
よくある落とし穴
少しだけ触ったSNSやネット広告を大きく書くケースです。面接で深く聞かれると答えに詰まります。得意な領域を厚く書き、デジタルは関わった範囲を正直に書きましょう。
あわせて読みたい:データアナリスト(データ分析職)の職務経歴書の書き方
最初にお伝えしたいのは、AIの使い方や、AIの経験を求める度合いは、応募先によって大きく違うということです。情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2026」では、AIを導入している企業は従業員1,001人以上で8割近くにのぼる一方、101人以下では16.6%でした。個人情報を多く扱う会社では、利用を細かく制限していることもあります。
まずは求人票に「生成AI」「AIツール」などの言葉があるかを確認しましょう。記載があれば、取り組みや自己PRで詳しく書く価値があります。記載がなければ、1行添える程度で十分です。
同じIPAの調査では、AIの用途は「文書・音声の要約、翻訳、校正」82.5%、「文書・レポート作成」80.5%、「情報検索・収集・分析」77.0%が上位でした。広告文・メール・記事・レポートなど、マーケティングの仕事の多くがこの「つくる・まとめる・調べる」にあたります。
総務省の「令和8年版 情報通信白書」でも、企業が生成AIを使う業務として「営業・販売」が約6割でした。速くなる作業が多い分、採用担当の目は、速くなった時間で何をしたかと、出てきた案を何で選んだかに向きます。
2026年時点で、マーケティングの現場でよく見られる使い方は次のとおりです。
広告媒体の、入札や配信先を自動で調整する機能も、広い意味でAIを使った運用です。ただし自動の機能を「使った」だけでは、誰が運用しても同じです。何を目標に設定し、どんな計測を整え、結果をどう判断したかを書きましょう。
AIの経験は「AIを活用して効率化」と書くだけでは伝わりません。使った業務・情報の扱い・確かめ方・変わったことの4つをセットにします。
× NG例
生成AIを積極的に活用し、広告クリエイティブやメールを大量に制作。業務効率と成果を大きく改善しました。
ここが惜しい
○ OK例
社内で認められた生成AIでメール件名を案出し(会員情報は入れず、表現は自分で確認)
ここが評価される
効果を数字で示せる場合は、AIを使う前と後の比較を添えましょう。次の2つは、記入例とは別の架空例です。
記入例
※記入例とは別の架空例です
【取り組み】社内で認められた生成AIで検索広告の広告文の案を出し、薬機法・景品表示法のチェックリストで確認してから入稿。検証する広告文を月8本→月20本に増やし、クリック率を1.8%→2.3%に改善(2025年度上期→下期)
ポイント
記入例
※記入例とは別の架空例です
【取り組み】商品レビュー約1万2,000件の分類に生成AIを使用(個人を特定できる情報は削除して入力)。300件を抜き出して自分で分類し、結果が合っているかを確認。不満の上位3つを商品部と共有し、商品ページの説明を改訂
ポイント
個人情報の扱いや広告表現の審査の都合で、生成AIを使えない職場も少なくありません。それだけで不利になると考える必要はありません。AIが出す案は、良し悪しを判断できる人がいて初めて成果につながります。案を比べて選ぶための検証の仕組みをつくってきた経験は、そのまま強みになります。
職務経歴書では、ABテストの設計、評価指標と比較群の決め方、レポートの自動化など、検証の回数と質を上げた工夫を書きましょう。個人で学んでいる場合は、業務の経験と分けて「学習中」と書けます。社内のデータを個人のAIで試すのは避けてください。
「売上の数字は社外秘」「チームの成果で、自分の分が切り分けられない」という人も、見る角度を変えれば書ける数字は必ずあります。
売上や広告費の実額が社外秘で書けない
実額の代わりに、比率や前後の変化で書きます。「CPAを15%改善」「会員数は数十万人規模」のように表せます。面接でどこまで話せるかも決めておきましょう。
施策の効果が、セールや季節の影響と混ざっている
比べ方を工夫した数字を書きます。前年の同じ時期との比較、配信した会員としなかった会員の比較などです。記入例の「評価指標と比較群を事前に決め」のように、比べ方そのものを書くと、数字の信頼度が上がります。
代理店に運用を任せていて、自分で運用していない
自分が決めたことを書きます。予算の配分、代理店への改善の指示、レポートの確認の頻度、代理店の切り替えや見直しなどです。「代理店〇社の窓口として、月次で予算配分を決定」のように、管理の仕方も立派な経験です。
認知やブランドの施策で、すぐに売上に表れない
実施の規模と、途中の指標を書きます。出稿した媒体や期間、イベントの来場者数、指名検索(社名や商品名での検索)の数、調査での認知度の変化などです。売上と直接つながらなくても、何を目指して何を測ったかが伝われば評価されます。
あわせて読みたい:Webディレクターの職務経歴書の書き方
書き終えたら、提出前に次の項目を確認しましょう。テンプレートの書き方ガイドと同じ7項目です。
状況別の無料テンプレート
ブランク、転職回数、未経験…気になる事情があるなら、状況別の記入見本も
職種の書き方はこの記事で、事情の伝え方は状況別の記入見本で。2つを組み合わせれば、書きにくいところも迷わず書けます。
応募できます。お客様の声を聞いて売り方を変えた経験、店舗のPOPや売り場を変えて売上を比べた経験などは、マーケティングの仕事に通じます。職務経歴書では、「誰に・何を・どう伝え、何が変わったか」の形で書きましょう。仮説を立てて試し、結果を比べた経験があれば、それを中心にします。
書いてかまいませんが、自分の役割と分けて書きましょう。「チーム〇名で2回目購入率を〇%→〇%に改善。自分は〇〇を担当」のように書くと、事実と貢献の両方が伝わります。チームの成果を自分一人の成果のように書くのは避けてください。
社内の資料をそのまま添付するのは避けましょう。売上や会員のデータなど、社外秘の情報が含まれていることが多いためです。見せたい場合は、数字を伏せて自分で作り直した要約を用意します。求められなければ、職務経歴書だけで十分です。
ウェブ解析士や、広告媒体の認定資格などは、知識の裏付けとして書いておきましょう。ただし、マーケティング職の選考では、資格より実務の成果が重視されます。記入例のように、資格の欄は短くまとめ、職務経歴の成果を充実させるのが先です。
不利になるとは限りません。AIの導入状況は会社の規模や業界で大きく違い、使えない職場も多いからです。求人票にAIの記載がなければ、無理に書く必要はありません。代わりに、ABテストや効果検証の進め方、手作業を減らした工夫を書きましょう。どれもAIを使う仕事の土台になる力です。
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