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書き方ガイド
プロダクトマネージャー(PdM)の職務経歴書でよくあるのが、「企画から開発、リリースまで担当」と工程を並べて終わる書き方です。これでは、プロジェクトを進行した人なのか、何を作るかを決めた人なのかが伝わりません。PdMの職務経歴書で伝えるべきなのは、「何を根拠に、何を作ると決め、リリース後に何が変わったか」です。
PdMの役割は会社によって大きく違います。BtoBのSaaSとBtoCのアプリでは追う数字が違い、既存機能の改善と新規の立ち上げでは求められる判断も違います。採用担当は、自社で任せたい範囲とプロダクトの種類と裁量が重なるかを最初に確かめます。
この記事では、Webエンジニアを経て決済SaaSの会社でPdMを6年半務める人の記入例をもとに、項目ごとの書き方を解説します。2026年のPdMには欠かせない、AI機能を企画した経験と、日々の仕事でAIを使った経験の書き方も詳しく紹介します。
この記事でわかること
無料テンプレート
プロダクトマネージャーの職務経歴書、記入見本つきのテンプレートがあります
この記事の記入例と同じ形式で、Word・Excel・PDFの3形式。空欄のテンプレートと記入見本がセットになっています。
まずは完成イメージです。ECパッケージの開発会社と決済SaaSの会社でWebエンジニアを6年経験し、2020年からPdMとして既存機能の改善と新サービスの立ち上げを担ってきた人を想定しています。画像をタップすると拡大できます。

この記入例と同じ形式のテンプレートを無料で用意しています。Word・Excel・PDFの3形式で、空欄テンプレートと記入見本のセットです。
書き方に入る前に、PdMの職務経歴書で何を示すべきかを、公的な調査のデータで見ておきます。3つのデータを重ねると、見えてくることは1つです。AIの導入が進むいま、企業が求めているのは「作った人」より、課題を決め、作り、リリース後の効果まで確かめた人です。
情報処理推進機構(IPA)の「DX動向2024」では、DXに取り組む企業に「最も不足している人材」を人材類型の中から1つ選んでもらっています。1位は「ビジネスアーキテクト」で41.9%。2位のデータサイエンティスト(19.1%)の2倍以上でした。

出典:DX動向2024(情報処理推進機構)(図表3-4・3-5、2024年6月27日公表)
ビジネスアーキテクトは、目的設定から導入、導入後の効果検証までを、関係者をまとめながら一気通貫で進める人材と定義されています。PdMと同じ職種区分ではありませんが、「課題を決め、作り、効果を確かめる」という流れは、PdMの仕事の芯と重なります。
足りないのは「最後まで」担える人です。企画とリリースで終わる実績では、この人材像の半分しか示せません。実績は「課題をどう見つけたか → 何を作ると決めたか → リリース後に何が変わったか」の順に書き、記入例の「照合に関する問い合わせを月約420件から約150件に削減」のように、効果を確かめたところで締めくくりましょう。
同じIPAの「DX動向2026」では、AIを導入・検討している企業に用途を聞いています。上位は文書の要約や作成、情報検索などで、いずれも8割前後でした。一方で、「自社製品・サービスの高度化」は10.9%にとどまっています。

出典:DX動向2026(情報処理推進機構)(図表3-9、2026年7月30日公表)
AIはまず、社内の仕事を効率化する道具として広がっており、製品そのものに組み込む使い方はまだ少数です。AI機能の企画に関わった経験は、多くの企業がまだ手をつけていない領域の経験です。書き方は、後の「2026年のPdMとAI」の章で詳しく解説します。
AIを導入して効果があった企業に、具体的な効果を聞いた結果です。「業務の効率化・迅速化」が91.6%で最も多く、「顧客満足度の向上」は4.5%、「売上や利益の向上」は3.9%でした。

出典:DX動向2026(情報処理推進機構)(図表3-14、2026年7月30日公表)
AIを入れることと、利用者や事業の数字が良くなることの間には、まだ大きな差があります。その差を埋めるのが、課題を選び、評価の基準を決め、効果を測るPdMの仕事です。だからAI機能の実績は「AIを導入した」ではなく、利用者の作業時間や完了率など、利用者側の数字の変化で書きます。記入例が、照合の作業時間を1社で月約4時間から約1.5時間に短縮したことを書いているのはこのためです。
まとめると、PdMの職務経歴書では、作ったものの説明に加えて、何を根拠に作ると決めたかとリリース後に利用者や事業の数字がどう変わったかを書けるかで差がつきます。では、採用担当は書類のどこを見ているのか。次の章で確認しましょう。

こうした変化と、PdMの採用の現場でよく言われる傾向を踏まえると、採用担当は次の3つを確認しています。どの項目を書くときも、このどれかが伝わるかを意識しましょう。
ここからは項目ごとに、NG例とOK例を並べて解説します。PdMの書類で差がつくのは、工程の多さではなく、判断の根拠と結果の数字です。
職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。PdMの年数・プロダクトの種類と規模・一番の成果の3つを入れます。開発やデザインなど、PdMになる前の経歴も一言添えると、強みの土台が伝わります。
× NG例
プロダクトマネージャーとして、自社サービスの企画から開発、リリースまで幅広く担当してまいりました。関係部署と連携しながら、ユーザー目線でのプロダクトづくりに取り組んできました。
ここが惜しい
○ OK例
Webエンジニアを6年経験した後、決済SaaSの株式会社サンプルペイで2020年からプロダクトマネージャーを約6年半務めています。加盟店管理画面では問い合わせ分析とインタビューから入金照合の負担を見つけ、関連の問い合わせを月約420件から約150件に減らしました。(後略)
ここが評価される
PM(プロジェクトマネージャー)と混同されない書き方を
PdMの成果は「予定どおりに作った」ではなく「何を作ると決め、何が変わったか」です。要約に「課題」「KPI」の言葉を入れると、プロジェクト管理の職種と読み違えられにくくなります。
職務経歴は、担当したプロダクトや時期ごとに、【担当】【課題発見】【成果】【優先順位】などの見出しをつけて書きます。下の画像の3つのポイントを押さえましょう。

PdMは自分の手で作るわけではないため、何人のチームと、どの範囲を進めたかを書いて初めて担当範囲が伝わります。
× NG例
新規サービスのPdMとして、企画・要件定義・開発ディレクションを担当。β版を経て正式リリースし、多くの企業に導入いただきました。
ここが惜しい
○ OK例
【担当】請求書発行から入金確認までを一つにまとめるBtoB請求・決済サービスの立ち上げ。エンジニア10名・デザイナー2名と開発し、営業・CS・法務と連携
【立ち上げ】既存加盟店30社へのインタビューと画面試作で検証し、2023年10月にβ版(20社)、2024年4月に正式リリース
(中略)
【成果】導入約950社、月間取扱高 約38億円(2026年9月時点)
ここが評価される
要望は営業・CS・経営など、あらゆる方向から届きます。すべてに応えるのではなく、基準を持って選んだ経験こそが、PdMとしての判断力の証拠になります。
× NG例
ユーザーの声を大切にし、営業やCSから寄せられる要望に一つひとつ丁寧に対応して、機能改善を重ねてきました。
ここが惜しい
○ OK例
【課題発見】問い合わせ(月約1,500件)の分類と加盟店12社へのインタビューで、入金と売上の照合(入金消込)の手作業が大きな負担だと特定
【優先順位】要望を「影響する加盟店数・売上への影響・開発工数」で点数化し、四半期ごとのロードマップを営業・CSと合意。開発への割り込み依頼を四半期約10件から約3件に削減
ここが評価される
基準を決めてロードマップを合意したことを書けば、作らないものを決める力も伝わります。面接で聞かれやすい「見送った要望の例」も1つ用意しておきましょう。
「AIを活用した」だけでは何も伝わらないため、課題・評価・リスクへの手当て・効果をセットで書きます。データの章で見たとおり、AIで顧客満足度や売上まで上がった企業は5%未満です。利用者の数字が変わったことを示せれば、それだけで目を引きます。詳しくは後の「2026年のPdMとAI」の章で解説します。
× NG例
生成AIを活用したAI機能の企画を担当し、業務の効率化に貢献しました。
ここが惜しい
○ OK例
【AI機能】振込名義が一致しない入金に照合候補を示す機能を企画。匿名化した照合データ約2万件で第1候補の正答率92%を確認したうえで、確定は利用者が行う仕様でリリース(2025年10月)。照合を1社で月約4時間から約1.5時間に短縮
ここが評価される
ここでは、職務経歴から応募先で再現できる経験を3つ程度に絞って書きます。ツール名はスキル欄に任せ、「何ができるか」を書きましょう。
× NG例
・プロダクトマネジメント全般
・ユーザー目線
・リーダーシップ
ここが惜しい
○ OK例
・問い合わせ分析とインタビューで課題を見つけ、企画から効果検証まで進めた経験
・新規サービスを検証・β版・正式リリースまで立ち上げ、KPIで改善を続けた経験
・エンジニア経験を活かした開発との議論と、営業・CSとのロードマップの合意づくり
ここが評価される
PdMのスキル欄は、ツール名の一覧より、PdM業務・データ分析・AI活用のように分類して、経験の量と年数を添えるほうが伝わります。
× NG例
SQL、Jira、Figma、Ruby、JavaScript、生成AI、アジャイル
ここが惜しい
○ OK例
PdM業務:ユーザーインタビュー(約150件)、要求仕様書・ロードマップの作成(6年半)
データ分析:SQL(12年半)、BIのKPIダッシュボード作成(6年半)、A/Bテスト設計(3年)
AI活用:LLM機能の企画・評価設計(1年半)、生成AIでの問い合わせ分類(2年)
ここが評価される
自己PRは「強み → それを発揮した場面 → KPIの変化」の順に書きます。PdMの自己PRで評価されるのは人柄より、判断の進め方と結果です。
× NG例
私の強みは、ユーザー視点とビジネス視点の両方を持ち、チームを巻き込んで推進できることです。
ここが惜しい
○ OK例
作って終わりにせず、KPIで効果を確かめ直す力
申込みの完了率52%を、離脱の多い画面を特定して改善し、71%に上げました。
ここが評価される

PdMの書き分けは、「どんなプロダクトを担当してきたか」と「どこからPdMになったか」で考えます。応募先のプロダクトと自分の経歴の組み合わせで、前に出す実績を選び直しましょう。
| タイプ | 採用担当が見るポイント | 強調したい経験・数字 |
|---|---|---|
| BtoB SaaSのPdM | 顧客企業の業務を理解し、事業の数字につなげる力 | 導入社数、解約率、問い合わせ件数、営業・CSとの合意 |
| BtoC(アプリ・EC・メディア)のPdM | 多くの利用者の行動データから改善を回す力 | 利用者数、継続率、購入率、A/Bテストの回数と結果 |
| エンジニア・デザイナーからPdMへ | 作る側の経験を、何を作るかの判断に広げてきたか | 仕様の提案、利用者の調査への関わり、任された範囲 |
| 営業・CS・事業企画からPdMへ | 顧客の声を、プロダクトの改善に変えた経験 | 要望の整理、改善提案の採用、関わった機能の数字 |
BtoBでは、利用者は「顧客企業の担当者」です。採用担当は、顧客の業務を理解し、事業の数字につなげられるかを見ています。記入例の人物はこのタイプです。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【成果】入金明細の自動照合機能を企画し、要求仕様の作成からリリース(2021年11月)まで担当。照合に関する問い合わせを月約420件から約150件に削減(約64%減)
ポイント
よくある落とし穴
大口の顧客名や、受注の金額を書いてしまうケースです。「利用加盟店約8,000社」「導入約950社」のように、社数と業種で規模を伝えましょう。社外に出していない売上の内訳も書きません。
BtoCでは、利用者の行動データから改善を回せます。採用担当は施策の数より、仮説を立てて検証し、数字で判断してきたかを見ています。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】家計簿アプリ(月間利用者約60万人)の継続利用の改善。エンジニア5名・デザイナー1名
【成果】登録直後の離脱を分析し、初回設定の手順を7画面から3画面に削減。A/Bテストで効果を確かめたうえで全員に公開し、登録30日後の継続率を38%から45%に改善
ポイント
よくある落とし穴
A/Bテストの実施回数だけを並べるケースです。回数が多くても、何を学び、次に何を決めたかがなければ評価されません。効果が出なかった施策も、そこからの学びと次の打ち手を書けば立派な経験です。
開発やデザインの経験は、開発チームと同じ言葉で話せるPdMの強みです。ただし、作る側の経験を並べるだけでは、PdMの適性は伝わりません。何を作るかの判断に関わった場面を探して書きましょう。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【担当】加盟店管理画面の開発(Ruby・JavaScript、スクラム開発チーム5名)。CSV出力機能では加盟店5社の操作テストに同席し、画面仕様の見直しを提案
ポイント
よくある落とし穴
言語やフレームワークの経験を詳しく書きすぎるケースです。PdMの採用では、技術の深さより、技術の知識をどう判断に使ったかが見られます。技術はスキル欄に1〜2行でまとめましょう。
顧客と直接向き合ってきた経験は、課題を見つける力の土台になります。採用担当は、顧客の声を「要望のリスト」で終わらせず、プロダクトの改善に変えた経験があるかを見ています。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】勤怠管理SaaSのカスタマーサクセス(担当約120社)
【取り組み】問い合わせを機能別に毎月集計し、開発チームへ改善を提案(年8件、うち5件が採用)。採用された「打刻修正の申請画面」の改善後、関連の問い合わせが月約90件から約40件に減少
ポイント
よくある落とし穴
「顧客の要望を開発に伝えた」と、取り次ぎ役に見える書き方をするケースです。どの要望を、どんな根拠で優先して提案したかを書くと、PdMに必要な判断の経験として読まれます。
あわせて読みたい:PM・PL(プロジェクトマネージャー・リーダー)の職務経歴書の書き方
最初にお伝えしたいのは、AIの使い方や、AIの経験を求める度合いは応募先によって大きく違うということです。IPAの「DX動向2026」プレス発表では、AIを導入している企業は従業員1,001人以上で8割近くにのぼる一方、101人以下では16.6%でした。
まずは求人票に「生成AI」「LLM」「AI機能」などの言葉があるかを確認しましょう。記載があれば、AI機能の企画や仕事での利用を詳しく書く価値があります。記載がなければ、職務経歴とスキル欄に1行ずつ添える程度で十分です。
PdMとAIの関わり方は、大きく2つに分かれます。1つは、AIを使った機能を企画し、プロダクトに組み込むこと。もう1つは、調査や分析などの日々の仕事でAIを使うことです。職務経歴書でも、この2つを分けて書くと、自分の関わり方が正確に伝わります。
パーソルキャリアの調査では、今後3年以内に中途採用が増える領域の最多が「データ・デジタル/IT企画系」でした。対象はAIを導入済みの従業員501人以上の企業の人事・採用担当者515人で、大企業に限った結果です。それでも少なくとも大企業では、AIを前提にした企画ができる人材を増やそうとする動きがはっきり出ています。
AI機能は、通常の機能と違い、毎回同じ答えを返すとは限りません。そのため、PdMにはどこまでの誤りなら許せるかを決め、測り、防ぐ仕事が加わります。職務経歴書では、次の5つを押さえると、AIを扱える判断力が伝わります。
| 書くこと | 中身 | 記入例での書き方 |
|---|---|---|
| 課題 | 誰の、どんな作業を良くするための機能か | 振込名義が一致しない入金の照合 |
| 仮説 | AIで何をすれば、何が変わると考えたか | (「照合候補を示す機能」という言葉に込めている) |
| 評価の方法と基準 | 何のデータで、どの指標を、どの水準まで確かめたか | 匿名化した照合データ約2万件で、第1候補の正答率92%を確認 |
| 品質・リスクへの手当て | 誤りが出たときに、利用者が困らない仕組み | 確定は利用者が行う仕様 |
| 成果 | 利用者や事業の数字がどう変わったか | 照合を1社で月約4時間から約1.5時間に短縮 |
記入例では、仮説は1行に収めるため「照合候補を示す機能」という言葉に込めています。面接では「なぜAIで解こうと考えたのか」「正答率92%で出すと決めた理由は何か」を聞かれる前提で準備しましょう。書類に書ききれない判断の背景は、面接で話せるように整理しておきましょう。
AI機能の評価で書けるのは、正答率だけではありません。プロダクトによっては、次のような指標や配慮も経験として書けます。
次は、BtoCのプロダクトで、5つの要素をすべて入れた書き方の例です。
記入例
※記入例とは別の架空例です
【AI機能】商品レビューが多く読み切れず、購入をためらう利用者が多いという課題に対し、要約を示せば判断しやすくなると考えて、レビューの要約を表示する機能を企画。要約300件を担当者が採点し、事実と異なる内容の割合が2%未満になるまで改善してからリリース。元のレビューへのリンクを必ず表示し、レビューが10件未満の商品では表示しない仕様に。A/Bテストで、要約を表示した商品の購入率が4.2%から4.6%に改善
ポイント
実装やモデルの調整をエンジニアが担った場合は、自分の担当が企画と評価の設計だったことを分けて書きます。
PdMの仕事は、ユーザーの声を集めて整理し、文書にして合意をつくる作業が多くを占めます。総務省の情報通信白書(令和8年版)でも、生成AIを一つ以上の業務で利用している企業は86.4%(「わからない」を除く)でした。PdMの仕事で現実的な使い方には、次のようなものがあります。
| 使い方 | 具体例 | 人が確かめること |
|---|---|---|
| ユーザーの声の分類 | 問い合わせ・アンケートの自由回答を、テーマ別に分類 | 分類の抜き取り確認、少数でも重要な声の見落とし |
| 調査の整理 | インタビュー記録の要点の整理、競合サービスの公開情報の比較 | 発言の意味が変わっていないか、情報の出どころ |
| 要件の整理 | 要求仕様書のたたき台、確認漏れの観点出し | 開発・デザインと合意した内容と合っているか |
| データ分析の補助 | SQLの下書き、分析結果の読み取りの壁打ち | 集計の条件と数字が正しいか |
記入例では、職務経歴の【取り組み】に「問い合わせ分類に社内承認済みの生成AIを利用(個人情報は入れず、抜き取り確認)」と書いています。短い1行でも、社内ルール・入れなかった情報・確かめ方の3つがそろっているため、安心して任せられる使い方だと伝わります。スキル欄の「生成AIでの問い合わせ分類(2年)」とも内容がそろっています。
効果を測っていれば、何の作業がどれだけ変わったかを添えます。測っていなければ無理に数字を作らず、使った業務と確かめ方だけで十分です。
金融や医療など、情報管理の理由でAIを使えない職場は少なくありません。AIの経験がないことだけで評価が下がると考える必要はありません。PdMの評価の中心は、今も課題を見つけ、作るものを決め、効果を確かめる力です。
代わりに、データで課題を見つけた経験や、ルールにもとづく自動化の経験を書きましょう。たとえば、記入例の「入金明細の自動照合機能」は、AIを使わない自動化の企画です。精度を確かめてから広げる、誤りが出たときの手当てを決める、といった進め方は、AI機能の企画でもそのまま求められる力です。
PdMは、守秘義務や担当期間の関係で、成果の数字を書きにくいことがあります。事業の数字が出せなくても、「利用者の変化」「進め方」「検証の量」の角度から書ける事実は見つかります。
売上や利用者数が社外秘で書けない
金額や実数の代わりに、変化の割合や「約」をつけた規模で示します。「解約率を前年から約2割改善」「利用社数は数千社規模」のように書けば、機密に触れずに大きさを伝えられます。
KPIの変化が、ほかの施策と混ざっている
自分が担った施策と、その時期を書いたうえで数字を添えます。「同時期に価格改定あり」のように、ほかの要因を正直に書くと、かえって数字への信頼が高まります。A/Bテストで切り分けた数字があれば、それを優先しましょう。
担当したプロダクトや機能がクローズした
クローズも、検証の結果として書けます。「β版10社で検証し、継続利用が目標に届かず、撤退を提案」のように、何を確かめ、どう判断したかを書けば、早く見切る判断力として評価されることもあります。
担当期間が短く、成果が出る前に異動した
リリース後の数字の代わりに、自分が進めた範囲を書きます。インタビューの件数、まとめた要求仕様、合意したロードマップの範囲などです。「後任へ引き継ぎ、リリースは2025年3月」のように、その後の状況も一言添えましょう。
あわせて読みたい:Webディレクターの職務経歴書の書き方
書き終えたら、提出前に次の項目を確認しましょう。
状況別の無料テンプレート
ブランク、転職回数、未経験…気になる事情があるなら、状況別の記入見本も
職種の書き方はこの記事で、事情の伝え方は状況別の記入見本で。2つを組み合わせれば、書きにくいところも迷わず書けます。
職務経歴には、実際の肩書きをそのまま書きます。そのうえで、職務要約や【担当】に「機能の優先順位の決定とロードマップの作成を担当」のように、PdMの仕事をしていたことがわかる中身を書きましょう。肩書きと仕事の中身を分けて書けば、読み違えられません。
両方を書いてかまいません。ただし、PdMの求人に応募するなら、「何を作るかを決めた経験」と「計画どおりに進めた経験」を分けて書き、前者を先に詳しく書きます。進行管理の経験は、PdMにとっても開発チームと計画を立てる力として活きます。
代表的な成果と並べて、1つ程度なら書く価値があります。何を仮説にし、どう確かめ、結果から何を決めたかを書けば、検証して学ぶ力として読まれます。ただし、言い訳に見えないよう、次の打ち手まで書きましょう。
応募はできます。求人票で求められている経験を確かめ、近い経験を書きましょう。精度や誤りを扱う機能(検索・レコメンド・不正検知など)の企画、データで効果を測った経験、利用者の業務を深く理解した経験は、AI機能の企画にも通じます。個人で試したことは、仕事の経験と分けて「学習中」と書きます。
会社の資料には社外秘の情報が含まれるため、そのまま出すのは避けます。必要なら、構成や進め方がわかる架空の例を自分で作り直して用意しましょう。
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