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書き方ガイド
Webディレクターは、デザインもコーディングも自分の手ではしないことが多い仕事です。「担当しました」と並べるだけでは、何をした人なのかが伝わりません。Webディレクターの職務経歴書で伝えるべきなのは、「何を決め、どう進め、どう着地させたか」です。
同じ「Webディレクター」でも、制作会社で年に10件以上の案件を回す人と、事業会社で自社サイトの数字を毎月追う人とでは、経験の中身がまったく違います。採用担当は、自社で任せたい仕事と案件の規模と立場が重なるかを最初に確かめます。
この記事では、Web制作会社で10年半働き、現在はディレクションチームのリーダーを務める人の記入例をもとに、項目ごとの書き方と、所属別の書き分けを解説します。
この記事でわかること
無料テンプレート
Webディレクターの職務経歴書、記入見本つきのテンプレートがあります
この記事の記入例と同じ形式で、Word・Excel・PDFの3形式。空欄のテンプレートと記入見本がセットになっています。
まずは完成イメージです。企業サイト・採用サイトを手がける制作会社で、アシスタントディレクター3年、Webディレクター4年を経て、2023年からリーダーとして大型案件を統括している人を想定しています。画像をタップすると拡大できます。

この記入例と同じ形式のテンプレートを無料で用意しています。Word・Excel・PDFの3形式で、空欄テンプレートと記入見本のセットです。
書き方の前に、Webディレクターの仕事と求められる力をデータで確認しておきましょう。
厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagには、職業ごとの仕事(タスク)と、その仕事をしている人の割合が載っています。「Webディレクター(Web制作会社)」では、スタッフの成果物の品質チェックと、各工程の進捗を把握して納期に間に合わせる仕事が、どちらも100.0%でした。

出典:職業情報提供サイト(job tag)「Webディレクター(Web制作会社)」(厚生労働省)(2026年10月22日閲覧)
注目したいのは、制作の進行以外の仕事も多いことです。アクセス解析と、自社の利益を確保するための予算管理はどちらも87.7%、新規の顧客獲得のための営業活動も84.2%でした。Webディレクターの仕事は、制作の前(受注・提案)から公開後(解析・改善)まで広がっています。
職務経歴書への落とし込み方
職務経歴の【担当】には、ヒアリング・要件定義・見積もり・進行管理・品質確認・公開後の改善提案など、自分が担った工程を並べましょう。
job tagでは、必要なスキルの水準も0〜7の数値で比べられます。Webディレクターの上位は傾聴力(4.7)、文章力・説明力(各4.6)、読解力(4.5)でした。プログラミングは2.9で、上位の項目と比べると低めです。

出典:職業情報提供サイト(job tag)「Webディレクター(Web制作会社)」(厚生労働省)(2026年10月22日閲覧)
聞いて整理し、文章にして伝える力は、要件定義書・議事録・制作チームへの指示書など、ディレクターの成果物そのものです。職務経歴書の読みやすさも、ディレクターとしての文章力の見本として読まれると考えられます。
職務経歴書への落とし込み方
結論を先に書く、1つの文に1つの事実を書く、数字と期間をそろえる。どれも要件定義書と同じ書き方です。
job tagには、事業会社でWebの成果を追う仕事に近い職業として「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)」もあります。2つを比べると、Webディレクターはクオリティチェック(4.1と2.8)と他者との調整(4.3と3.8)が高い一方、説得(3.7と4.1)と企業・組織の活動の分析(2.9と3.3)はWebマーケティングのほうが高くなっていました。

出典:職業情報提供サイト(job tag)「Webディレクター(Web制作会社)」「Webマーケティング(ネット広告・販売促進)」(厚生労働省)(2026年10月22日閲覧)
Webマーケティングは事業会社のWebディレクターそのものではありません。ただ、自社サイトの成果を追う立場では、分析して提案し、社内を説得する場面が増えると考えられます。制作会社から事業会社へ移る人は、進行や品質の実績に加えて、数字をもとに提案した経験を書き足すと強みが伝わりやすくなります。

データと採用の現場でよく言われる傾向を踏まえると、採用担当は次の3つを確認しています。どの項目も、このどれかが伝わるかを意識して書きましょう。
項目ごとのNG例・OK例の前に、Webディレクターならではの前提として、自分の担当工程を言葉にしておきましょう。
ディレクターの仕事は工程ごとに「何を決めたか」が違います。工程ごとに、自分がつくった成果物と、測れる結果を書き出しておくと、どの項目も書きやすくなります。
| 工程 | 自分がつくる成果物の例 | 職務経歴書に書ける結果の例 |
|---|---|---|
| 提案・見積もり | 提案書、見積書、体制図 | 受注件数、提案の採用、見積もりと実績の差 |
| 要件定義 | ページ一覧、機能一覧、要件定義書 | 確定までの期間、追加要望の件数と扱い |
| 設計 | サイトマップ、ワイヤーフレーム | 導線の見直しによる問い合わせ数などの変化 |
| 進行・予算管理 | WBS、変更管理表、工数表 | 予定どおり公開した件数、粗利率 |
| 品質管理・公開 | テスト計画、公開前チェックリスト | 公開後の不具合の件数、手戻りの減少 |
| 運用・改善 | 改善提案書、解析レポート | 更新対応の件数、KPIの変化 |
全部を詳しく書く必要はありません。応募先の求人票に多く出てくる工程を厚めに書きましょう。
職務要約は、採用担当が最初に読む部分です。アシスタントとディレクターの期間を分け、件数と代表案件の規模・結果を入れると、任せられる案件の大きさが一目でわかります。
× NG例
Web制作会社にて約10年、Webディレクターとして多数のサイト制作に携わってまいりました。クライアントの要望をしっかりとヒアリングし、円滑なプロジェクト進行に努めてきました。
ここが惜しい
○ OK例
Web制作会社の株式会社サンプルインタラクティブで10年半、企業サイト・採用サイトの制作に携わってきました。アシスタントを経て、Webディレクターとして7年半で約65件の案件を担当し、要件定義から公開・運用までを進めています。現在はチームリーダーとして、予算約3,500万円のコーポレートサイト刷新を予定どおり公開し、粗利率は計画30%に対し33%を確保しました。
ここが評価される
職務経歴は、時期ごとに【担当】【実績】【取り組み】を分けて書きます。下の画像の3つのポイントを押さえましょう。

× NG例
企業サイトや採用サイトのディレクションを担当しました。スケジュール管理やクライアントとの調整を行い、すべての案件を問題なく納品しました。
ここが惜しい
○ OK例
【担当】企業サイト・採用サイト・LPの新規制作とリニューアルのディレクション(予算300万〜1,500万円、年約11件)。ヒアリング、要件定義、見積もり、スケジュール・予算管理、デザイナー・エンジニアへの指示
【実績】4年間で45件を担当し、43件を当初の公開日どおりに公開(2件はクライアント都合で延期)
ここが評価される
「予定どおり公開した件数」は、進行管理の力を示すいちばんわかりやすい数字です。自分の側の原因で遅れた案件があれば、その後どう手を打ったかまで書けると評価につながります。
大きな案件は、1行に「規模・体制・期間・役割」をまとめて書きます。ページ数・予算・人数・期間の4つがそろうと、採用担当は自社の案件と大きさを比べられます。
× NG例
大手メーカー様のコーポレートサイトリニューアルを担当。大規模案件でしたが、チームをまとめて無事にリリースしました。
ここが惜しい
○ OK例
製造業(従業員約3,000名)のコーポレートサイト刷新(約600ページ、CMS移行、予算約3,500万円、社内外最大14名、2024年4月〜2025年1月)を統括。追加要望は変更管理表で見積もり・合意してから着手し、予定どおり公開。粗利率は計画30%に対し33%
ここが評価される
Webディレクターの職務経歴書に多いのが「関係者との調整」という書き方です。調整は、誰と誰の間で、何を、どんな手順で決めたかに分解すると、初めて経験として読めるようになります。
| よくある書き方 | 分解して書くこと |
|---|---|
| クライアントとの調整 | 何を確定したか(ページ一覧・機能一覧など)と、確定した時期 |
| 追加要望に柔軟に対応 | 追加要望をどう扱ったか(見積もり・合意してから着手など) |
| 関係者をまとめた | 関わった人数と立場(社内外の人数、外部の制作会社、クライアントの部署) |
記入例の代表案件では、要件定義でページ一覧と機能一覧をクライアントと確定し、追加要望は変更管理表で見積もり・合意してから着手しています。変更管理表とは、追加や変更の依頼を一覧にして、内容・費用・納期への影響を記録する表のことです。
この進め方を書いておくと、「要望を何でも受けてしまう人ではない」ことが伝わり、粗利率(計画30%に対し33%)の結果にも説得力が出ます。
品質の実績は、「丁寧に確認した」では伝わりません。記入例では、公開前の確認を約120項目のチェックリストにまとめ、公開後1か月の不具合の指摘を1案件平均約15件から約5件に減らしたことを書いています。
チェックリストやテンプレートのように、自分がいなくてもチームで再現できる仕組みは、リーダー候補として特に評価されやすい実績です。
公開後の数字は、「つくって終わりではない」ことを示す材料です。KPI(重要業績評価指標)とは、サイトの目的の達成度を測る数字で、問い合わせ数や応募数などがあたります。
IPAの「DX動向2026」では、DXに取り組む企業のうち成果指標を設定している企業は23.9%にとどまりました。設定していない理由では「評価指標の設定方法がわからない」が36.0%で最も多く、前年度の28.7%から上がっています。Webに限った数字ではありませんが、成果を測る指標を決め、公開後に確かめた経験は、書く価値のある経験だと考えられます。
数字には次の3つを添えます。記入例の「部品メーカーのサイト刷新で、製品ページと問い合わせ導線を設計。月平均の問い合わせ数が約20件から約32件に増加(公開前後各1年の比較)」がそれにあたります。
公開後の成果は、比べた期間とセットで書く
成果の数字がクライアント側にしかない場合は、聞ける範囲で確かめ、わからなければ無理に書きません。
「活かせる経験」には、ツール名ではなく、ディレクターとして何ができるかを書きます。ツールは「使用ツール・スキル」欄に分類ごとにまとめ、何に使ったかと経験年数を添えます。
× NG例
・ディレクション全般
・コミュニケーション能力
・Backlog、Figma、WordPress、HTML/CSS
ここが惜しい
○ OK例
・要件定義・見積もりから公開・運用まで、Webサイト制作を一貫して進める力
・予算・粗利の管理と、追加要望を見積もり・合意してから進めるクライアント折衝
・公開前チェックなど品質の仕組みづくりと、ディレクターの育成(チーム5名)
ここが評価される
自己PRは「強み → どう進めたか → 結果の数字」の順に書きます。ディレクターの自己PRで評価されるのは、人柄よりも、案件を着地させるための進め方です。
× NG例
私の強みは、どんなクライアントとも信頼関係を築けることです。無理な要望にも柔軟に対応し、最後まで責任を持って案件をやり遂げてきました。
ここが惜しい
○ OK例
要件と変更のルールを先に決め、予算と納期を守る力
要件定義でページ一覧と機能一覧をクライアントと確定し、追加要望は変更管理表で見積もり・合意してから着手しました。約600ページのサイトを予定どおり公開し、粗利率は計画30%に対し33%でした。
ここが評価される

Webディレクターの書き分けは、「どこで働いてきたか」と「どこに応募するか」で考えます。制作会社では案件を着地させる力、事業会社では成果を伸ばし続ける力が重く見られるため、前に出す実績を選び直しましょう。
| タイプ | 採用担当が見るポイント | 強調したい経験・数字 |
|---|---|---|
| 制作会社(受託制作) | 多様な案件を、予算・納期・品質を守って納める力 | 担当件数、予算の幅、予定どおり公開した件数、粗利率 |
| 事業会社(自社サイト・EC) | 自社の数字を伸ばし、運用を回し続ける力 | KPIの変化、改善の回数、外注費・運用工数、社内の巻き込み |
| 制作会社から事業会社へ | 受託の経験を、自社の成果づくりに活かせるか | 公開後の数字、運用提案、1つのクライアントに長く関わった経験 |
| アシスタント・運用中心から | 任される範囲を広げてきたか | 対応件数、窓口を任された時期、主担当になった案件 |
制作会社の採用担当は、案件の量と幅、そして会社としての利益を守れるかを見ています。粗利率や見積もりの経験は、制作会社ならではの強みです。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【担当】チーム5名の運営、見積もり・粗利の管理、大型案件の統括(年約6件)
ポイント
よくある落とし穴
クライアント名や業界の有名企業を並べてしまうケースです。守秘義務の意識を疑われるうえ、規模は伝わりません。「製造業(従業員約3,000名)」のように、業種と規模で言い換えましょう。
事業会社では、1つのサイトを長く運用しながら数字を伸ばすことが仕事の中心になります。公開した件数よりも、改善を何回まわし、どの数字がどう変わったかが評価の軸です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例とは別の架空例です
【担当】自社の住宅設備ECサイトの運用ディレクション(社内4部署の窓口、外部制作会社2社の管理)
【実績】商品ページの構成を見直す改善を年6回実施。スマートフォンのカート投入率を3.2%から4.1%に改善(改修前後3か月の比較)
ポイント
よくある落とし穴
依頼された更新をこなした量だけを書くケースです。「年300件の更新に対応」だけでは受け身に見えます。数字を見て自分から提案した改善を、1つは書きましょう。
事業会社の採用担当は、受託の経験が自社の成果づくりに活きるかを見ています。データで見たとおり、数字をもとに提案する力を示すのがポイントです。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
※記入例の事実だけを使い、事業会社向けに職務要約を書き換えた例です
Web制作会社で10年半、企業サイト・採用サイトの制作に携わり、Webディレクターとして約65件を担当してきました。部品メーカーのサイト刷新では製品ページと問い合わせ導線を設計し、月平均の問い合わせ数が約20件から約32件に増加しました(公開前後各1年の比較)。要件定義から公開・運用まで、予算と品質を管理しながら進めています。
ポイント
よくある落とし穴
粗利率や受注件数ばかりを前に出すケースです。事業会社にとって、外部の会社の利益は評価の軸ではありません。粗利の管理は「予算内で着地させた経験」として書き、成果の数字を前に出しましょう。
アシスタントや更新・保守の担当が中心だった人も、任される範囲が広がった過程を書けば評価されます。任された時期と件数を書くのがポイントです。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【担当】企業サイト・LPの制作進行の補佐(スケジュール表・議事録の作成、素材収集、表示確認)
【実績】3年間で約50件に参加。2年目から更新・保守の依頼(月約20件)の窓口を担当
ポイント
よくある落とし穴
アシスタントの経験を「ディレクター」としてまとめて書くケースです。面接で答えに詰まり、かえって評価を下げます。立場ごとに期間を分けて書きましょう。
あわせて読みたい:デザイナーの職務経歴書の書き方
最初にお伝えしたいのは、AIの使い方や、AIの経験を求める度合いは応募先によって大きく違うということです。IPAの「DX動向2026」では、AIを導入している企業は従業員1,001人以上で8割近くにのぼる一方、101人以下では16.6%でした。受託制作では、クライアントとの契約で生成AIの利用が制限される案件もあります。
求人票に「生成AI」「AI活用」「AI機能」などの言葉があれば、使った場面と確かめ方まで詳しく書く価値があります。なければ、【取り組み】と使用ツール欄に1行ずつ添える程度で十分です。
Webディレクターの仕事は、打ち合わせと文書が多いのが特徴です。総務省の情報通信白書(令和8年版)でも、企業の生成AIの利用で多い業務は「議事録・メール作成補助」(約7割)でした。現実的な使い方には、次のようなものがあります。
| 使い方 | 具体例 | 人が確かめること |
|---|---|---|
| 打ち合わせの記録 | 議事録・ToDoの下書き、決定事項の整理 | 決定事項・期日・担当者が合っているか |
| 要件の整理 | ヒアリングメモから要件一覧のたたき台、確認漏れの観点出し | クライアントと合意した内容か、抜けた要件はないか |
| 原稿・構成のたたき台 | ページ構成案、見出し案、原稿の下書き | 事実・数字・表記ルール、クライアントの確認 |
| AIを組み込んだ機能 | サイトのチャットボットや検索の要件定義 | 回答の範囲、誤った回答への対応、評価の方法 |
どれも、AIに決めさせるのではなく、たたき台をつくらせて人が確かめ、決める使い方です。職務経歴書でも、この役割分担が伝わるように書きます。
AIの経験は「生成AIを活用」と書くだけでは伝わりません。何に使い、どう確かめ、何が変わったかの3つをセットで書きます。受託の仕事では、クライアントの情報をどう扱ったかも欠かせません。
× NG例
生成AIを積極的に活用し、ディレクション業務を効率化しました。
ここが惜しい
○ OK例
【取り組み】社内ルールで認められた生成AIで議事録の下書きを作成(顧客名・個人情報は入力せず、自分で確認して共有)。1回約1時間から約20分に短縮
ここが評価される
議事録は、ディレクターにとって合意の記録です。決定事項や期日が1つ違うだけで、追加費用や納期の争いにつながります。「自分で確認して共有」は、その責任を持っていることを示す一言です。
サイトにAIのチャットボットや検索機能を組み込む案件では、ディレクターが要件定義を担うことがあります。AIの回答は毎回同じとは限らないため、何を決めたかを次の4つで書くと伝わります。
記入例
※記入例とは別の架空例です
【実績】自社サイトの問い合わせ窓口へのAIチャットボット導入で要件定義を担当。回答の範囲を公開済みのFAQ約150件に限定し、答えられない質問は問い合わせフォームへ案内する仕様に。公開前に想定質問200件で回答を確認し、誤回答の基準を事業部と合意
ポイント
実装をエンジニアが担った場合は、自分の担当が要件定義と評価だったことを分けて書きます。
ディレクターは、制作物に生成AIの出力が入るかどうかを管理する立場でもあります。文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」(2024年7月)では、AIの生成物も、既存の作品との類似性と依拠性(既存の作品をもとにしたか)で著作権侵害かが判断されると整理しています。
生成画像を使う前の類似の確認、クライアントへの事前の了承、原稿の事実確認などを手順にしていたなら、それ自体が経験になります。個別の作品の権利の判断は、社内の法務担当や専門家に確認するのが基本です。
受託制作では、クライアントとの契約や情報管理の理由から、生成AIを使えない職場も少なくありません。AIを使っていないことだけで評価が下がると考える必要はありません。Webディレクターの評価の中心は、今も案件の規模と、予算・納期・品質の結果です。
代わりに、進行や品質を効率化した工夫を書きましょう。見積もりやWBSのテンプレート化、課題管理ツールの運用ルールづくり、記入例の約120項目の公開前チェックリストなどです。どれも、AIを業務に取り入れるときにも必要になる「作業を仕組みにする」経験です。
Webディレクターは、守秘義務などで成果の数字を書きにくいことがよくあります。成果の数字がなくても、「量」「進行」「範囲」「評価」の角度から書ける事実は見つかります。
制作会社で、公開後の数字を知らされていない
自分で把握できる進行の数字を書きます。担当件数、予定どおり公開した件数、制作期間などです。「同じクライアントから3年間継続して受注」のように、継続して依頼された事実も、仕事が評価されていた証拠になります。
予算や粗利率を社外に出せない
金額は「約3,000万円台」のように幅で示すか、「計画を上回る粗利率で着地」のように計画との比較で書きます。ページ数・体制の人数・期間は、金額を伏せても案件の大きさを伝えられる数字です。
更新・運用の担当で、大きな案件がない
記入例のアシスタント時代の「更新・保守の依頼(月約20件)の窓口を担当」のように、月あたりの対応件数と、任された時期で仕事の量を伝えます。
成果の数字が、広告など他の施策と混ざっている
自分が担った施策と、その時期を書いたうえで数字を添えます。「導線の見直しを担当(同時期に広告施策あり)」のように、ほかの要因を正直に書くと、かえって数字の信頼が高まります。
あわせて読みたい:アピールできる実績がない人の職務経歴書の書き方
書き終えたら、提出前に次の項目を確認しましょう。
状況別の無料テンプレート
ブランク、転職回数、未経験…気になる事情があるなら、状況別の記入見本も
職種の書き方はこの記事で、事情の伝え方は状況別の記入見本で。2つを組み合わせれば、書きにくいところも迷わず書けます。
書いてかまいません。ただし、できる範囲を正直に添えましょう。記入例では「HTML/CSS(修正を指示できる程度)」と書いています。
職種名は、実際の肩書きをそのまま書くのが基本です。応募先の求人が「Webプロジェクトマネージャー」などの名称なら、職務要約で「要件定義から公開まで、予算・体制を管理」のように、仕事の中身が求人と重なることを示しましょう。
時期ごとに「サイトの種類・予算の幅・年間の件数」を1行にまとめ、代表案件だけを詳しく書きます。代表案件は、応募先に近い規模のものを2〜3件選びます。
求められないことも多いですが、求人票に記載があれば用意します。ディレクターは、担当した工程・体制・期間・結果を案件ごとにまとめた資料が役立ちます。公開済みの案件、またはクライアントの許可を得たものに限りましょう。
書きましょう。ディレクターの期間と分けて書くことで、任された年数が正確に伝わります。
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