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書き方ガイド
コンサルタントの職務経歴書で採用担当が知りたいのは、「どんな顧客の、どんなテーマの案件で、どの立場で、何を変えたか」です。「大手企業の戦略立案から実行支援まで幅広く経験」とまとめるだけでは、自社の案件に入れる人かどうかが判断できません。
一方で、コンサルタントには守秘義務があります。顧客名は書けず、顧客の売上や利益も多くは社外秘です。「何も書けない」と感じて、抽象的な言葉に逃げてしまう人は少なくありません。
この記事では、導入SEから業務・ITコンサルタントに転じ、マネージャーになった人の記入例をもとに、案件の書き方と守秘義務の守り方を解説します。ファームの種類別、転職の方向別の書き分けも紹介します。
この記事でわかること
無料テンプレート
コンサルタントの職務経歴書、記入見本つきのテンプレートがあります
この記事の記入例と同じ形式で、Word・Excel・PDFの3形式。空欄のテンプレートと記入見本がセットになっています。
まずは完成イメージです。SIerで生産管理システムの導入SEを5年務めたあと、業務・ITコンサルティング会社で約7年半、製造業・小売業の業務改革やベンダー選定、PMOを担当し、現在はマネージャーという人を想定しています。画像をタップすると拡大できます。

この記入例と同じ形式のテンプレートを無料で用意しています。Word・Excel・PDFの3形式で、それぞれ空欄テンプレートと記入見本の2点セットです。
書き方の前に、コンサル人材の求人の状況と、市場の伸び、この仕事で求められるスキルをデータで確認しておきましょう。
転職サービスdodaの「転職求人倍率レポート」では、2026年9月の業種「コンサルティング」の転職求人倍率は9.96倍でした。全体の2.89倍の約3.4倍です。職種「専門職(コンサル・金融)」も6.57倍で、どちらも1月から9月まで全体を大きく上回っています。

出典:doda転職求人倍率レポート データ(パーソルキャリア)
ただし業種「コンサルティング」には監査法人などの求人も含まれ、職種の区分も金融系の専門職とまとめた値です。
求人が多い分、ファームは「自社のどの案件に入れるか」で応募書類を細かく見比べます。同じ「コンサルタント経験5年」でも、テーマや業種が合わなければ書類で見送られることもあると考えられます。
職務経歴書への落とし込み方
案件の見出しに「顧客の業種・規模」と「テーマ」を必ず入れます。採用担当が求人の条件と1行で照らし合わせられます。
IT調査会社IDC Japanの発表によると、国内ビジネスコンサルティング市場は2024年に前年比10.8%増の7,987億円でした。2029年には1兆2,832億円に達すると予測されています。2025年も前年比11.2%増と、2桁の成長が見込まれています。

出典:国内ビジネスコンサルティング市場予測を発表(IDC Japan、2025年12月10日)
同じ発表では、企業のAIへの適応が成長を後押しするとしています。市場が伸びれば案件を進める人が必要になり、事業会社で業務やシステムに深く関わった人の採用の余地も広がると考えられます。
職務経歴書への落とし込み方
事業会社からファームを目指す人は、「顧客側」として関わったプロジェクトを、案件と同じ形で書きましょう(後半の書き分けで紹介します)。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、職業ごとに必要なスキルの水準を比べられます。「経営コンサルタント」で最も高いのは「傾聴力」(5.1)と「説明力」(5.0)でした。「論理と推論(批判的思考)」は4.6で、上位ではありません。

出典:職業情報提供サイト(job tag)「経営コンサルタント」(厚生労働省)(スキル)
応募書類では「論理的思考力」が強みの定番ですが、聞く力と伝える力はそれ以上に求められています。聞く力と伝える力は、言葉で主張するより、事実で示した方が伝わります。
職務経歴書への落とし込み方
「傾聴力」と書く代わりに、記入例の「8部署・約40名へのヒアリング」のように、誰から何人に話を聞いたかを書きます。「説明力」は「役員への報告」のように、相手の立場と場面で示します。

データと採用の現場でよく見られる傾向を踏まえると、コンサルタントの採用担当は次の3つを確認しています。
ここからは項目ごとに、NG例とOK例を並べて解説します。OK例は記入例からの引用です。
コンサルタントの職務要約は、「何のテーマなら任せられるか」を最初の3行で伝える場所です。経験年数、得意なテーマ、顧客の業種、いまの職位を言い切ります。
× NG例
コンサルティングファームにて、大手企業を中心に多数のプロジェクトに参画してまいりました。戦略立案から実行支援まで幅広く経験し、クライアントの課題解決に貢献しました。
ここが惜しい
○ OK例
SIerで生産管理システムの導入SEを5年務めた後、2019年から株式会社サンプルコンサルティングで約7年半、製造業・小売業の業務改革、基幹システムの構想策定・ベンダー選定、PMOを担当。受注入力作業を月約1,200時間から約700時間に削減しました。現在は6名を率いるマネージャーです。
ここが評価される
コンサルタントの職務経歴は、所属部署ではなく案件を単位に書きます。下の画像の3つのポイントを押さえましょう。

記入例では1つの案件を、【案件】(業種・規模、テーマ、期間)・体制と役割・成果の3行で書き、すべての案件で順番をそろえています。
× NG例
2021年4月〜2023年3月 シニアコンサルタント
大手製造業の基幹システム刷新プロジェクトに参画。要件定義、RFP作成、ベンダー選定などを担当し、プロジェクトの成功に貢献。
ここが惜しい
○ OK例
【案件】自動車部品メーカー(売上高 約1,200億円・国内4工場)基幹システム刷新の構想策定とベンダー選定(2021年4月〜2022年9月)
体制:当社5名(生産・購買領域のリーダー) 役割:要件整理、RFP作成、4社の提案比較
成果:追加開発の要望 約250件→約150件に絞り込み、見積額 約18億円→約14億円
ここが評価される
案件の数が多いときは、代表的なものに絞る
短い案件を全部並べると、2枚に収まらず、強みもぼやけます。応募先のテーマに近い案件を3〜5件選んで詳しく書き、ほかは「ほか、製造業の業務調査など短期案件4件」のようにまとめても構いません。
アナリスト、アソシエイト、コンサルタント、シニアコンサルタント、マネージャー。職位の呼び名はファームごとに違い、同じ名前でも任される範囲が一致するとは限りません。呼び名だけに頼らず、体制の人数と自分の立場で「中身」を示しましょう。
| 職位の目安 | 主に担う範囲 | 職務経歴書で示すこと |
|---|---|---|
| アナリスト・アソシエイト | 調査・分析・資料作成 | 担当した分析の対象と量(ヒアリング件数、データの範囲)、それが何に使われたか |
| コンサルタント | 担当タスクを自分で進める | 担当した工程と、顧客側の誰と進めたか |
| シニアコンサルタント | 領域やチームのリード | 率いた人数・領域と、顧客と合意したこと |
| マネージャー | 案件全体の品質・進捗・顧客対応 | 統括した人数、顧客の役員への報告、並行して見た案件の数 |
記入例では、職位が変わるたびに期間の行を分け、「当社5名(生産・購買領域のリーダー)」「当社6名を統括」と体制を添えています。昇格とともに任される範囲が広がったことが読み取れます。
呼び名が一般的でないときは、カッコで補う
「シニアアソシエイト(マネージャーの1つ下の職位)」のように位置づけを添えると、他社の採用担当にも伝わります。昇格の時期は年月まで書いておきます。
コンサルタントの成果は、顧客の業務や費用が変わったことです。ただし顧客名と、顧客の経営数値は書かないのが原則です。成果は、業務の変化で示します。
× NG例
株式会社〇〇食品(東証プライム上場)様の受注業務改革を担当。同社の受注データ(年間売上〇〇億円分)を分析し、営業利益率を〇%改善する施策を提案しました。
ここが惜しい
○ OK例
【案件】食品メーカー(売上高 約500億円)受注業務の改革(2019年7月〜2021年3月)
(中略)
成果:EDI受注率 35%→70%、受注入力 月約1,200時間→約700時間(稼働半年後)
ここが評価される
提案で終わった案件は「顧客が何を決めたか」を書く
構想策定や調査だけの案件では、効果の数字が出ないこともあります。その場合は「4社の提案から1社を選定」「追加開発を約150件に絞ることで合意」のように、顧客の意思決定まで進めたことを成果として書きます。
ここは応募先の求人票と照らし合わせられる場所です。「力」ではなく、テーマの名前と経験の厚みで書きます。
× NG例
・論理的思考力
・課題解決力
・コミュニケーション能力
・プレゼンテーション能力
ここが惜しい
○ OK例
・現状調査から業務設計・定着までを進める業務改革(製造業・小売業の3案件)
・基幹システムの構想策定・RFP作成・ベンダー選定と、導入SEとしての5年の経験
・経営層・現場・ベンダーの間の合意形成と、6名のチームによるPMOの運営
ここが評価される
PCスキル欄は「ツール・スキル」に変えてよい
記入例では業務分析・資料作成・プロジェクト管理・生成AIの4行にし、「PowerPoint(提案書・経営層向け報告)」のように何を作ったかと年数を添えています。資料の相手を書くと、説明力の裏づけにもなります。
自己PRでは、職務経歴に書いた案件の中から、強みが一番よく表れた場面を選びます。どう課題を見極め、どう関係者を動かしたかという進め方を書くのがポイントです。
× NG例
私の強みは、論理的思考力と、クライアントに寄り添う姿勢です。常にクライアントの立場に立ち、本質的な課題を見極めて最適なソリューションを提案してまいりました。
ここが惜しい
○ OK例
現場の事実から課題を見極め、数字で合意をつくる力
食品メーカーの案件では、約40名へのヒアリングと受注データの分析で、手入力の多さが残業の主因だと示しました。EDI導入を進め、受注入力を月約1,200時間から約700時間に減らしました。
ここが評価される

ファームの種類で案件の中身と評価のされ方は違います。事業会社との間の転職かどうかでも、強調すべき点が変わります。
| タイプ | 採用担当が見るポイント | 強調したい数字・事実 |
|---|---|---|
| 戦略コンサル | 論点の立て方と、経営層が何を決めたか | 顧客の規模、検討期間、経営層の意思決定 |
| ITコンサル | 構想から導入までのどこを担ったか | システムの規模、ベンダー数、費用・期間の変化 |
| 業務コンサル | 現場を動かして定着させたか | 作業時間・処理件数の前→後、展開した拠点数 |
| 人事・組織コンサル | 制度を作って運用に乗せたか | 対象の社員数、制度の数、運用開始後の変化 |
| コンサル→事業会社 | 提案で終わらず、自分で実行できるか | 実行まで関わった案件、社内での担当の想定 |
| 事業会社→コンサル | 顧客側の経験を、案件に変換できるか | 関わったプロジェクトの規模・役割・成果 |
戦略案件は期間が短く、成果が「提言」になりがちです。経営層が何を決めたかまで書きましょう。以下は架空の例です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【案件】化学メーカー(売上高 約3,000億円)事業ポートフォリオの見直し(2024年1月〜4月)
体制:当社4名 役割:12事業の市場性と収益性の分析、事業部長8名へのインタビュー
成果:2事業の売却検討と1事業への重点投資を経営会議で決定
ポイント
よくある落とし穴
フレームワークの名前や分析手法を並べるケースです。採用担当が知りたいのは手法ではなく、その分析で何がわかり、顧客が何を決めたかです。
IT案件は、構想策定・RFP作成・ベンダー選定・導入支援・PMOと工程が分かれます。どの工程を担ったかをはっきり書きます。記入例の人はこのタイプで、構想策定の例は職務経歴のOK例で紹介したため、ここでは導入期のPMOの架空の例を紹介します。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【案件】医療機器メーカー(売上高 約600億円)会計システム導入のPMO(2022年10月〜2024年3月)
体制:当社4名(PMO担当) 役割:ベンダー2社と顧客5部門の進捗・課題の管理、週次定例会の運営
成果:課題管理の様式を統一し、未解決の課題を最大約180件→稼働前に約20件まで減らして予定どおり稼働
ポイント
よくある落とし穴
「顧客側でベンダーを選んだ」のか「ベンダー側で開発した」のかが、あいまいなケースです。記入例のように、SE時代とコンサル時代で会社を分けて書きましょう。
業務改革では、現場の作業がどれだけ変わり、それが定着したかが見られます。試行の範囲と、全体への展開を分けて書くと、数字の信頼性が上がります。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【案件】食品スーパー(約120店舗)店舗業務の効率化(2023年4月〜2024年12月)
体制:当社3名(現場調査チームのリーダー) 役割:10店舗での作業時間の調査、手順の見直し
成果:発注・品出し・値引きの作業時間 1店舗あたり月約520→約400時間(試行10店舗、約23%減)。全店へ展開
ポイント
よくある落とし穴
削減時間を年間・全店に換算して大きく書くケースです。換算するなら前提を書き、測った値と分けておきましょう。
人事・組織の案件は、制度が運用に乗ったかが見られます。以下は架空の例です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【案件】物流会社(従業員 約2,500名)人事評価制度の改定(2023年10月〜2025年3月)
体制:当社3名(制度設計の担当) 役割:等級と評価項目の設計、管理職向け説明会(計14回)
成果:新制度で初回の評価を実施。評価の最高ランクに集中していた割合が約45%→約20%に
ポイント
よくある落とし穴
顧客の社員の声や、個人が特定できる事例を書くケースです。人事の案件は個人情報に触れやすいため、書くのは人数や割合までにとどめます。
事業会社の採用担当がよく気にするのは、「提案はできても、自分で実行できるか」「社内の調整を地道にやれるか」です。案件の書き方は同じでかまいませんが、実行と定着まで関わった案件を前に出しましょう。以下は、記入例の人が事業会社に応募する場合の架空の例です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
(職務要約の最後に追加)
製造業の受注・経理・購買の業務改革を、構想から現場への定着まで担当してきました。今後は事業会社の一員として、改革を一過性で終わらせず、数年単位で業務の改善を続けたいと考えています。
ポイント
よくある落とし穴
コンサル用語をそのまま使うケースです。「PMO」「As-Is/To-Be」などは、事業会社の人事担当には伝わらないことがあります。「進捗・課題の管理」「現状と改善後の業務フロー」のように言い換えましょう。
事業会社出身者は、顧客側として関わったプロジェクトを、案件と同じ形で書くのが効果的です。job tagでも、金融・技術・人事など他分野から経営コンサルタントに転じる道があると紹介されています。以下は架空の例です。
職務経歴書に書きたいこと
記入例
【プロジェクト】経理業務の標準化(2024年4月〜2025年3月)
体制:社内6名・外部コンサル3名(経理部の推進担当) 役割:12拠点の業務の洗い出し、新しい手順書の作成と説明
成果:拠点ごとに違っていた支払処理の手順を1つに統一し、月次決算を8営業日→6営業日に短縮
ポイント
よくある落とし穴
「業界の知識」だけを強みにするケースです。ファームが求めるのは、その知識で顧客の課題を整理し、人を動かした経験です。日常業務より、改善や改革に関わった場面を選んで書きましょう。
あわせて読みたい:経営企画の職務経歴書の書き方
AIの使い方や、どの程度の活用を求めるかは、応募先の規模・業界・社内ルールによって大きく違います。IPA(情報処理推進機構)の「DX動向2026」では、AIを導入している企業は、従業員1,001人以上で8割近くにのぼる一方、101人以下では16.6%にとどまります。
AIを使った経験がないからといって、書類選考で不利になると考える必要はありません。まずは求人票に「生成AI」「AI活用」「AI導入支援」などの記載があるかを確認しましょう。記載があれば具体的に書き、なければツール・スキル欄に1行添える程度で十分です。
2026年時点では、たとえば次のような使い方が現実的です。
どれもAIには下書きを任せ、判断と顧客への説明は自分で行う使い方です。顧客に出す資料なので、AIの出力を原資料で確かめることが欠かせません。
ほかの実績と同じように、対象の業務・使い方・確認の方法をセットで書きます。コンサルタントでは、何を入力しなかったかを添えることが特に大切です。
× NG例
生成AIを積極的に活用し、リサーチや資料作成の生産性を大幅に向上させました。
ここが惜しい
○ OK例
生成AI|社内で認められたツールで公開情報の調査メモ・資料構成の下書きを作成(顧客情報は入力せず、内容は自分で確認)(1年)
ここが評価される
時間の短縮を測っていた場合は「前→後」を添えます。測っていなければ、数字を作らずに使い方だけを書きましょう。
コンサルタントは、顧客から預かった情報を扱う仕事です。AIの経験を書くときは、次の3点を添えると安心感が伝わります。
顧客企業への生成AIの導入支援など、AIそのものがテーマの案件を担当した人は、AIの「利用」ではなく案件として書きます。ほかの案件と同じく、顧客の業種・規模、体制と役割、顧客の業務がどう変わったかを書きましょう。
顧客との契約やファームの方針で、生成AIの利用を禁止・制限している例もあると考えられます。その場合、無理に書く必要はありません。ルールに従って顧客の情報を守ってきたこと自体が、コンサルタントとして大切な姿勢です。
代わりに、仕事の進め方を自分で速くした経験を書きましょう。記入例のSE時代の「よくある要望を標準設定のひな形にまとめ、導入期間を平均約9か月→約7か月に短縮」のような経験は、AIを使った効率化と同じく、仕事のやり方を改善できる力を示します。
コンサルタントの悩みは、「数字がない」より「数字はあるが書けない」ことにあります。顧客を特定させずに規模を伝える「抽象化」のやり方がわかれば、ほとんどの案件は書類にできます。
迷ったら、次の表のように情報を分けて考えます。入社時の誓約書や顧客との秘密保持契約で、書けない範囲が決まっている場合はそれに従います。
| 情報の種類 | 扱い | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 顧客名・案件のコードネーム | 書かない | ― |
| 顧客の業種・規模・拠点数 | 概数で書く | 食品メーカー(売上高 約500億円)、約120店舗 |
| 顧客の利益・利益率など経営数値 | 書かない | ― |
| 業務の変化(作業時間・処理件数・日数) | 前→後で書く | 月次決算を7営業日→5営業日に短縮 |
| 当社の体制・自分の役割 | そのまま書く | 当社5名(生産・購買領域のリーダー) |
| 当社の受注額・単価 | 原則書かない | ― |
気をつけたいのは、1つずつは問題なくても、組み合わせると顧客が特定できる情報です。「国内シェア首位の」「〇〇県に本社のある」などを業種と規模に足すと、1社に絞れることがあります。売上高は丸め、地域やシェアの順位は書かないのが安全です。
面接で顧客名を聞かれても、「守秘義務のため、業種と規模までのお答えになります」と答えれば十分です。その答え方自体が、情報を預けられる人という評価につながります。
引き継ぎ後の効果を、顧客から聞けていない
自分が関わった時点までに確かめた数字を、時点を添えて書きます。
例:「新手順での試行時点で、1件あたりの処理時間 約15分→約9分(2拠点で測定)」
その後の効果を推測で書くのは避けます。数字がなければ、「手順書12本を作成し、3拠点で説明会を実施」のように、自分が残したものを数えましょう。
アナリストで、案件全体の成果を自分のものと言いにくい
担当した作業の量と、それが何に使われたかを書きます。
例:「店舗の作業データ(10店舗・約3か月分)を集計し、見直す作業の優先順位づけを担当。分析結果が改善計画の基礎資料に」
自分の作業と案件の成果をつなぐ一文があれば、貢献が伝わります。
案件が進行中で、まだ最終的な成果が出ていない
ここまでに出た成果を、「進行中」と添えて書きます。
例:記入例の「請求書処理の見直しで、月次決算を7営業日→5営業日に短縮(進行中)」のように書けば、途中の成果でも正直に伝わります。
短い案件や、案件に入っていない期間が多い
短期案件はまとめて1行にし、案件以外の取り組みを【取り組み】として書きます。
例:「ほか、小売業の現状調査など1〜2か月の短期案件3件」「【取り組み】製造業向け提案(年6件)の資料作成、新人2名の育成」
提案活動や育成も評価される経験です。
あわせて読みたい:アピールできる実績がない人の職務経歴書の書き方
書き終えたら、提出前に次の項目を確認しましょう。
状況別の無料テンプレート
ブランク、転職回数、未経験…気になる事情があるなら、状況別の記入見本も
職種の書き方はこの記事で、事情の伝え方は状況別の記入見本で。2つを組み合わせれば、書きにくいところも迷わず書けます。
応募先のテーマに近い案件を3〜5件選んで詳しく書き、ほかは「ほか、短期案件4件」のようにまとめます。件数より、1件ごとの中身が読み取れることが大切です。
公開されていても、自分の書類に書いてよいかは別の問題です。基本は業種と規模で書き、面接で聞かれたら「公開事例の範囲で」と前置きして話す方が安全です。
稼働率は書かなくて構いません。提案活動を担ったマネージャー以上なら、「提案6件、うち受注4件」のように件数で書く方法があります。受注額は社外秘のことが多いため避けましょう。
必須ではありません。持っていれば「■資格」欄に正式名称で書きますが、評価の中心は案件の経験です。
AIの活用をどの程度求めるかは応募先によって大きく違い、経験がないだけで不利になるとは限りません。求人票にAI関連の記載があれば、仕事の進め方を自分で改善した経験を書きましょう。
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